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『猫の首輪と金猫』

作者:赤虎鉄馬


山深く、霧に包まれた古寺。
ある朝、その門前にひとつの籠が置かれていた。
中には赤子と、手編みのマフラー、小さなリストバンド、猫のような首輪――
そして、布団の下には輝く金塊。

手紙にはただ、「この子をどうかよろしく」とだけ書かれていた。

武術の鍛錬の場として知られるその寺で、赤子は静かに育てられていく。
しかし、誰も知らなかった。
その小さな命が、やがて山の掟と“何か”の因縁を呼び覚ますことを――。

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