序章 - 今起きていること(2/2)
森に夜の帳が下り、一団の火の光が浮かび上がった。
二人は向き合って座り、間に焚き火を挟んでいた。少女は横向きに座り、ラファールは足を組んで背筋を伸ばしていた。二人とも沈黙を守り、薪の燃えるパチパチという音だけが響いていた。
この前、二人は盗賊の処遇をめぐって議論していた。ラファールは一歩も引かず、盗賊を逃がせばより多くの無辜の民が傷つくと主張した。彼は問い詰めた結果、この盗賊団がこれまで二度しか強盗を働いていないが、最初は金持ちを、二度目は貧しい人々を襲い、どちらも生存者が出なかったことを知った。少女はそれを知りながらなおも彼を止めようとした。結局、ラファールは盗賊たちの片足と利き手をそれぞれ折り、武器を破壊した上でようやく彼らを放すことに同意した。
一見互いに譲歩したように見えたが、この結果は依然として彼と少女のどちらも満足のいくものではなかった。
少女は焚き火に薪を投げ入れたが、端に当たってしまい、なかなか燃え上がらない。そこで彼女は長めの枝を探そうと周囲を見回した。ちょうど一本だけ手頃な枝があり、取りに行くには移動しなければならなかった。彼女はそこでやめようかと思ったが、ラファールがまっすぐに彼女を見つめているのに気づいた。
「ずっと見ていたんだろうか?」少女はそう考え、枝のところまで這っていった。
手を伸ばした瞬間、彼女は全身に震えが走り、動作を止めた。
「ただ薪を火の中に入れたいだけなのに、なんでわざわざ枝を取りに行かなきゃいけないのよ~!?」
少女はひどく後悔した。
「あいつ、きっと私をバカだと思ってる……!」そして、少女は枝を拾い、元の位置に戻ってしゃがみ、何気なく枝を弄びながら、軽快なメロディを口ずさみ始めた。
その後しばらくの間、ラファールは微動だにせず、呼吸の揺らぎさえ見えず、まるで石像のように周囲の環境に溶け込んでいた。
少女が演技を続けるのが限界に近づき、自分の恥ずかしいパフォーマンスを終わらせようとしたとき、ラファールは一本の薪を拾い、さっと投げた。
それは正確に焚き火の頂点に落ちた。この光景を見て、少女は怒りで枝を地面に叩きつけた。
「もう馬車で寝る!」
そして彼女は立ち上がり、素早く服についた埃や葉を払い、少しも躊躇せずに馬車に飛び込んだ。最後に、ラファールに向かって顔を出し、あっかんべえをして見せた。
……
…………
静かで長い夜の中、炎だけがまだ活発に動いていた。炎は踊りながら立ち上がり、踊りながら剣士のヘルメットの隙間に入り込み、そして大胆に跳躍して、剣士のサファイアのように輝く湖へと墜ちた。陽気に踊る炎は、倦むことなく剣士の思索に寄り添い続けた。森は、ますます静かになっていった。
……
…………
少女はある瞬間に目を覚ました。彼女は思案に暮れ、その後小ネズミのようにそっと馬車から降り、ためらいながらラファールの方へ歩いていった。