世界が沈むとき〜重ねた世界の上に〜
この世界は・・・。
世界が沈んだ。
深い海の中へ。
身体が沈んでいく。
じっとそれを見続けているのは俺。
どこからか声が聞こえた。
それは嘆息まじりの嘆き。
もう何度目だろうか。
人という生き物はいつまでもいつまでも。
同じことを繰り返す。
繰り返すが故に水泡に返さねばならん。
馬鹿なそんな身勝手な私はその声に憤る。
人よ。
そう思うか。
理不尽と思うか。
自分は一生懸命に生きてきたのにと。
・・・・・・。
それこそ傲慢というものではないか。
・・・・・・。
だが、しかし、それが人。
私は諦めないぞ。
何度でも。
何度でも。
人を信じる。
だから許せ。
たまたまではないそれは因果なのだ。
脈々と受け継がれる人の魂の業。
今はただ。
新しき生まれいづる世界を待とう。
だから・・・だと。
許せるわけないだろ。
なにもかも一緒くたにするな。
俺が何をしたというのだ。
・・・・・・。
・・・・・・。
喜べ、長き時を経て新たな人類の誕生である。
ひたひたひた。
ぺたぺたぺた。
・・・。
「キシャーッ!」
素晴らしい。
半魚人・・・いや、これが新人類半魚首領だ。
・・・・・・。
・・・・・・。
喜べる訳ないだろ。
何回目?というあるある伝説書いてみました。
カオスですな。




