表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/25

寝耳に水

 寝耳に水を思いついて・・・。


 それを聞かされた時、私はショックを受けた。

「あなた勝手にこの経費改ざんしたでしょう」

 上司の花山さんにそう言われ、私は即座に否定したけど、言い訳するなと頭ごなしに責め立てられた。

「身に覚えはありません」

 と言う私に、

「嘘をついてはいけません。見たという人がいるのよ」

 花山さんは断言した。

「じゃ、その人は誰なんですか」

「あなたの奥さんよ」

「はあ?」

「かつて我が社の期待のホープで私の親友だった智子」

 私はピンときた。

 実は私の家庭はうまくいっていない。

 今だ仲の良い2人は結託して、私を貶めようとしているのだ。

「・・・グルですか」

「何を言っているんですか、しらばっくれて、智子はあなたがパソコンで文書を改ざんしている姿を見たと言っています」

「嘘だっ!」

 私の大声で、会社の連中は何事かと聞き耳をたてる。

「観念しなさい」

「証拠、証拠はっ!」

 花山は肩をすくめ、溜息をつく。

「・・・あるわ。智子から預かったの」

 彼女はそう言うと、ポケットからUSBを取り出した。

「私はやっていないっ!」

(本当だ)

「可哀そうに」

 花山は憐みの顔で俺を見る。

(嘘だ。嘘だ。嘘だ。嘘だっ!お前を捨てたから・・・お前たちは私に復讐をしようとして・・・こんなことをやっているんだっ!)

「許さんっ!」

 私は花山に襲いかかろうとしたところ、会社の若い連中に取り押さえられた。

「こいつはっ!虚言癖があるんだっ!」

 床に頭を押さえつけられながら、私は必至に訴える。

「寝耳に水とは、まさにこのことだっ!」



 書いてみたものの(笑)。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ