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いわくつき。  作者: 山手みなと
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「いわくつき。」 ある現場...。

[第54話] ある現場...。


ある日、小学生の女の子が車に轢かれる事件が発生した。


明日の遠足を楽しみに待っていた彼女にとってその日は特別だった。


明日の天気を祈って、てるてる坊主を作って吊るした後に友達の家に遊びに出掛けて行った。


しかし、その途中で携帯電話のながら運転をしていたドライバーが 

彼女を轢いてしまった。


残念ながら彼女は助からなかった。


次の日、その現場には彼女の霊が佇む姿が目撃されるようになった...。


そして数日後、現場を通ったドライバーが謎の失踪を遂げる事件が発生。


近くを探すと、公園の木に被害者の首が布に包まれて吊るされてあった。


てるてる坊主のように...。


当時の被害者は全員、携帯のながら運転をしていたそう...。


少女の霊は、ながら運転をする輩に命を奪われた憎しみで復讐を果たしているみたいだ。


ながら運転をした人の数だけ吊るされているようで、その見た目はてるてる坊主そのもの...。


童歌にある、願いが叶わなかった時に口ずさむ「そなたの首をチョン切るぞ」に準えているとしか思えない。


その仕業が少女(娘)の霊だったと知った父親は、娘を公園に迎えに行く。


そこには、てるてる坊主を見つめる娘が佇んでいた。


父親はそっと手を握ると、「復讐はもう済んだでしょ?お家に帰ろうよ」と言いながら娘は素直に手を握り返した。


家に帰るため車に乗り込む2人...。


その道中、突然携帯が鳴り出し慌てる父親。


どうやら、妻から買い物を頼まれる電話のようだった。


そして走りながら、うっかり電話に出てしまう...。


ながら運転はダメなのに...。


気付いたら娘の手にかけられ、父親はてるてる坊主にされてしまった...。


いくら親でも、「ながら運転は許さない」と少女の復讐は終わらないのだ...。


今でもその現場では、少女が携帯のながら運転を見張っている。


少女の復讐はいつまで続くんだろ?


その復讐を終わらせるにはドライバーの安全に対する行動に全て委ねられている...。

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