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いわくつき。  作者: 山手みなと
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「いわくつき。」 お風呂場の鏡

[第53話] お風呂場の鏡


「何だか鏡の水垢が気になるなぁ〜」


「掃除も大変だし、また今度やればいいかっ!」


なんて思うのはよくあること...。


だが、水回りは霊の通り道とされているから汚れていると悪い霊が溜まりやすいといわれている。


しかし、時間が無いからと言って掃除は結局やらずに放置してしまうことも...。


気付いたら半年も経過していることも...。


最近なんだか水垢が、人の顔に見えてきた...。


大きい顔や小さい顔、知り合いのおじさんの顔、女の子の顔など


所狭しと溢れている...。


「何だか面白いな!」


でもそれは錯覚で模様が3点あるだけで人の顔だと脳が勝手に認識しているだけなのよ。


そんなある日、友達が遊びに来ることになり、急いで部屋を掃除するハメになった。


もちろん、鏡も綺麗に掃除した。


そして夜は仲良く一緒に部屋で家呑み。


気付いたら夜も更けてきたため友達を泊めることにした。


友達は酔いが覚めたのか、シャワーを浴びに行く。


そんな時、お風呂場から叫び声が

!!


小さい虫が出たため、虫嫌いな彼女は驚いたみたいだった。


変な心配しちゃったよ...。とその場を後にしようとした。


その時、また彼女の叫び声が!!


また虫?


「鏡に人の顔が見えるんだけど...」


水垢は綺麗に落としたはずなんだけど、掃除が甘かったのかな?


鏡をよく観てみると、水垢は一切無く綺麗。


しかし、「シャワーの湯気で顔が浮き出た」と彼女は言う。


まぁ、よくあることだよ。


しかし、それは


単なる湯気の跡ではなかったのだ...。


実は、私の住む部屋は


いわくつき物件だそうで


霊感の無い私には安く住めるなら何でも良いと全く気にしていなかった。


しかし、友達は霊感があるから、この部屋に私以外の誰かがいるような違和感を感じていたらしい...。


翌朝、友達が洗面所に行くと、鏡越しに霊と遭遇。


どうやら、おじさんの霊らしい。


私は気になって、友達にその顔を紙に書いてもらった。


その顔は、水垢で何気に観ていた知り合いのおじさんと同じ顔だった。


どうやら、霊感のある友達を招いた事で、霊を呼び覚ましてしまったようだ。


霊感が無いと思っていたが、まさか水垢を通して霊を見ていたとは...。


まだ信じられないが、友達の霊視によると


その霊は守護霊らしく、部屋に居る悪い霊から守っているそうだ。


だから、何も怖い思いをすることなく生活できていた訳だ!


じぁ、水垢掃除はしてはいけないかもしれないなぁ〜。


ずっと私を見守っているんだから。


なぜ場所がお風呂場の鏡なのかというと...。


前の住人がお風呂場で首吊り自殺を図った場所だからだ...。


供養は済ませており、霊は出ない筈だが、マンションのオーナーが素人レベルで供養をしたみたいで、いわくつきは公にはされていない。


霊媒師に供養を頼むと費用が高くなるからと自分でやったらしい。


その供養が甘かったのかもしれない。


でも、守護霊がいる間は大丈夫だと私は勝手に安心していた。


そして水垢の顔に感謝しながら、別の顔が浮き出ない事を祈りつつ私はいつもの日常を過ごす。


ただ一つ心配なのが


守護霊も生きている人と同じで、ずっと見守るのは疲れるそうでいつかは離れる日が来るそうだ。


だから私は下手に水垢掃除をする事なく汚れたままを維持している。


その理由は何を隠そう、最初に話していた水垢の大きい顔が悪い霊のような気がしたからだ...。


掃除したから消えちゃったけど、水垢が溜まるごとに顔見たいな3点は自然と増えていく...。


大きい顔にならない事をいのりつつ...。


もし読者の皆さんも、錯覚かもしれないが、やけにハッキリした顔の水垢が見えたら


それは何かしらの霊かもしれない...。

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