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いわくつき。  作者: 山手みなと
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「いわくつき。」 続 山の天然水

[第46話] 続 山の天然水


2人組が帰路に向かっていると


後部座席に慌てて乗り込んでいた友人。


しかし、それは友人ではなく


幽霊であった...。


もしかして憑かれちゃった?


お盆だから着いて来ちゃったのかな?


そう思っていると、彼女(幽霊)の姿は消えていた。


慌てていたし、疲れていたのか幻覚でも見ていたんだろと思った。


そして、友人を無事に送り届けると車の中は私1人になった。


あとは自宅に向かうだけだ。


たぶん疲れていたんだろうと幽霊の事は忘れるようにラジオの選局をするのであった。


無事に帰宅すると、汲んだ水でコーヒーを淹れた。


「なんか不味い...」


「キャンプではあんなに美味かったのに...」


少し経つと何だかお腹が痛い。


下痢か?天然水は早く飲まないと傷むからなぁ。


案の定、水下痢でトイレに籠るハメに...。


持ち帰えったボトルは全部で5本。


よく見ると黒く濁っているんだけど...。


なんか髪の毛みたいなのが混ざって浮いているんだけど...。


私の抜け毛が入った?にしても髪質が妙だなぁ...。


「まぁ腹痛も治まったし、そろそろ寝るとするか!」


そうして寝ていると、夢の中で魘され始めた。


溺れる夢を見させられいるような気持ち悪い内容だった。


あまり寝付けずにいると、部屋の中に長い黒髪の女がボトルの前に立っている...。


「私の水返して...」と幽霊が叫んだ。


そしてすぐに姿は消えた。


やはり、お盆の海と川には " いわく " があるというのは本当みたいだ。


お盆というのは、魂が水に乗って現世に帰ってくると言われている。


ちょうど彼女の魂ごと水を汲んでしまったのかな?


そんな偶然あんのかな?


心配になった私は、友達に幽霊の出現について相談してみた。


それは意外にも直ぐに判明した。


実は、あのキャンプ場の川には入水自殺した人がたくさんいた過去があって、長い髪の女性もその内らしい。


「なんで教えてくれなかったの?」


「夏だし、肝試し的に幽霊が見れたらいいなと思ったけど結局見れなかったの」


(答えになってない...。)


「自殺といっても50年も前の事でそれ以降は起きてないし、水は綺麗だし、大丈夫だと思ったんだよ」


そんなんで、友達は謝る事もなくヘラヘラしていた。


「それじゃぁ、汲んだ水を元に戻せば解決しそうだな!」


私はそう思った。


翌朝すぐにキャンプ場に向かい、黒く濁った水を川に戻した。


その途端、自然と濁りが消えるように川に溶け込んでいく様子が観て取れた。


無事に川に帰っていったんだなと安堵した。


これで解決したかに見えたが実際には解決していなかった。


あの溺れる夢をお盆の間にずっと見せられていたんだから...。


やはり、水を飲んだ私の体には彼女の念が残っていたみたいだ...。


いつまで続くのか不安だったけど、お盆が終わるとその夢を見ることはなくなった。


やはり、お盆に海や川に入ってはダメだという言い伝えは本当だったんだね。


それ以降、お盆に関係なく水場では幽霊が見えるという霊感が身についてしまった...。

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