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いわくつき。  作者: 山手みなと
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「いわくつき。」ラブレター

[第40話] ラブレター


最近、私の部屋の押し入れから妙な視線を感じるんだけど...。


それは、あの手紙が全ての原因だったとは........。


あれは確か........。


高校の卒業式の日、私に手紙を渡してきた男子がいたんだよね。


答えがOKなら電話して下さいとの内容であったが、当時は付き合う気持ちは無かったから連絡はせずにいた。


その後、大学に進学した私は勉強に忙しくて手紙を受け取った事を忘れるくらいの生活になっていた。


そして今、大学を卒業した私は夢だった女子アナに就職する事ができた。


そんな折、手紙を渡した男子が病気で天国に逝かれた話を耳にすることになったの。


気になった私は、当時受け取った手紙を押入れから引っ張り出すことにした。


なんで保管していたのかは自分にも分からないけど、何となく捨てるのは心許ないからだけだったのかな?


しかも返事は断るつもりだっから中身は未開封。


OKなら連絡するという事を鵜呑みにしていたけど、返事はもちろんNOだから連絡は一切せずに過ごしてきた。


私はそんな手紙を今、開封することにした。


その中身は想いを綴った手紙とある物体が同封されていた........。


それは男子の........


髪の毛と爪........


だった。


都市伝説では、体の一部を相手に送ることによって魂や念をより強固な物に出来るとある...。


何だか想いが強すぎて恐い...。


しかも、念はいつまでも残るらしい...。


そう考えると、最近妙な視線を感じる原因はその手紙にあったんだとすぐに感じた。


その理由は私の部屋に設置してある防犯用の見守りカメラ。


最近、録画を見ていたら妙な影があって...。


押入れからは光る目が見えていて、良く見ると男子...いや...彼の顔に似ている気がした。


そこで幽霊の正体は手紙に宿っていると確信したの。


返答もせず開封せずに保管していたせいで彼を呼び寄せてしまったのかもしれない...。


私は、そう思った。


もし彼にすぐ返事していれば霊現象は起きなかったはず...。


返事を待ち続けた末の彼の無念。


この世に未練を残させてしまったのは私が悪かったのか?


恋愛は良くも悪くもボタンの掛け違えで大きく変わってしまう。


決して無視することなく嫌な相手にも真摯に向き合って断るのも大事だと大人の振る舞い方が頭をめぐった。


後日、私は直ぐに手紙を供養に出した。


お焚き上げでは、炎の中に彼の顔が見えたような気がしたが幻覚かもしれないけど確かにそこに存在していた事実は決して否めなかた。


それからというもの、霊現象は全く起きる事なく妙な視線は何も感じなくなった。


ちなみに、押入れに関して前に写真を撮っていたんだけど...


そこには彼の幽霊が映っていたの...。


しかも、隙間から...


" ひょっこり " とね。


なぜ、" ひょっこり " なのかというと...。


" 急に撮影するから " らしい。


" はい!チーズ! " じゃないとダメらしいよ。


何だか余談になっちゃったけど、やはり念は侮れないと言うことなんだね...。


手紙、写真、人形、洋服、持ち物........。


念はどこにでも存在している...。


そんな事から私は、手紙の一件から背景をよく知った上で物事に向き合う姿勢を学んだような気がした。

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