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いわくつき。  作者: 山手みなと
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「いわくつき。」 見守りカメラ

[第35話] 見守りカメラ


私の住んでいる家は100年の歴史が残る古い街並みの中にある。

今流行りの古民家をリノベーションした家になるのだが...。


この家に暮らし始めて1年...。


最近になって妙な気配を感じ始めて夜も眠れない日を過ごしているのだ...。


天井から音がしたり、風呂場が濡れていたり、人形の向きが変わっていたり、玄関の靴が動いていたり、飲み水が減っていたり...。


何か生き物が棲みついていて、夜な夜な暴れているのかな...?


飲み水は子供が夜中に起きて口にしたのかな...?


風呂場に関しては理解が出来ないんだけど...。


なんて、勝手に想像しながら霊現象が起きているかもしれないと疑いを持っている...。


家族は私と夫、子供2人で暮らしていて日常生活では子供は小学校へ、夫は会社へ、私はリモートでの在宅勤務となっている。


だから昼間は私以外、誰もいないということになるんだけど...。


特におかしいのが、お昼を食べに近くまで外出して帰宅したら、なんか部屋に違和感を感じる時があるんだよね。


何か生き物というより、人間がさっきまで存在していたかのような匂いが残る雰囲気。


私以外、そんな現象が起きていることは知らない...。


もしかしたら、都市伝説でいわれている人が棲みついている可能性も無くはない。


私は家族には内緒で見守りカメラを数台買って、気になる所に設置することにした。


機能としては映像の確認はリモート勤務しながら観れるようパソコン画面の端に表示できるようになっている。


これで安心して仕事が出来るな...。


今の所、怪しい現象は起きていない...。


結局、音は何ひとつ聴こえてこなかった...。


そして、リモート勤務が無事に終わり、そろそろ子供が学校から帰ってくる時間だ。


その前に、ライブ映像を確認することにした。


霊の姿が映っていないかの確認だが、もしかしたら人影だったら嫌だなと思いながら...。


映像には...。


何やら黒い影が蠢いている...。


天井から玄関へと影が浮遊している...。


確実に霊現象なのだが、それよりもきになる映像が...。


それは...。


寝室のベッドの下から知らない男が出てきたのだ!!


その男は脇のトイレに入るとまたベッドの下に戻っていった。


「水...流せよ........」


それ以降は全く変化は無く...。


ということは、男は今もベッドの下に...?


恐る恐る寝室を確認する...。


ベッドの下には男が寝ていた...。


私は通報し、無事にその男は御用となった。


しかし、なぜベッドの下にいたのか?


調べによると、その男は1ヶ月前に強盗のため家に侵入したらしくて、ちょうど家族旅行で家を空けていた時に重なる...。


運良く金銭は見つけることが出来ず、男は諦めて帰ろうとした瞬間に幽霊を見かけたらしく驚いて気を失ったらしい。

目が覚めた時には私達が帰宅してきて慌ててベッドの下に隠れたそうだ。

その後は私がリモート勤務しているから永遠に出られずベッドの下で暮らしていたようなのだ。


幽霊は怖いけど、やはり生身の人間が一番怖いな...。


だから冷蔵庫の中身が減っていたのか...。


子供の仕業かと思い込んでいたけど、まさか男の仕業とは...。


しかし、幽霊を観たというのはどういう事なのか...?


私は心霊の専門家に家を観てもらった。


それは守護霊らしいのだ。


この家に棲みついているようで、昔からこの家は強盗によく襲われるようで土地柄があまり良く無いらしい。


それにより命を奪われた事件が存在していて、その過去の住人が守護霊として土地を守っているのだという。


だからこの家は " いわくつき " なんだ...。

リノベーションした割に購入費が安いのには理由があったんだ...。


しかし、心理的瑕疵とはいえ昔の事だから報告義務が無いのは仕方ないけど守護霊なら怖くないし " 良し " としよう!!


この一連の出来事は家族は知らない...。


だって、私にしか守護霊は見えていないのだから...。


でも、考えると1ヶ月もよく無事に襲われずに済んだもんだね...。


それは守護霊がいるお陰で男は何も出来なかったのだ。


と、感謝の思いで暮らしていると気づいたら黒い影を見かけなくなっていた...。


それは家の守護霊ではなく、この古い街並みの地域一帯に現れる霊だったのだ。


守護霊はありがたい存在だが、悪人を懲らしめるために現れる姿を見るのは悲しい...。


そんな日が来ない平和な生活を祈りたい。

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