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第3話 ステータス

「次は貴方達のステータスについてよ。本来ステータスなんてものは人間には確認できないのだけれど、召喚されたこちらにきた貴方達は特別よ。同じように契約紋にステータス閲覧を念じてみて」


-レベル:1-

-取得経験値:0-

-攻撃力:3-

-防御力:2-

-素早さ:2-

-魔法力:1-

-状態:通常-


多分簡易的ではあるのだろうがステータスは確認できた。そして確信する。僕は弱い。このステータスは絶対弱い。


自分のステータスに絶望しつつも情報は得ることができた。少なくともこの世界は魔法の存在する世界だ。時間があれば魔法を覚えてみてもいいかもしれない。魔法力は1だが。


とりあえず僕の生きる術はスキル次第と言ってもいいかもしれないな…


「皆んな確認できたわね。それじゃあ最後に共有魔法について。貴方達には全員に共有魔法というものがその契約紋に備えられているわ。何か重要事項とかはその契約紋により伝えられるから聴き逃しの無いようにね。そこに誰が再起不能になったかもでるから」


再起不能。その言葉に全員がまた現実に戻される。このゲームのような設定で全員で殺し合いをしなければいけないという現実に。


「通達事項は以上です。この後はもうここから出るのも始まるまで残るのも自由よ。出る時に少しの路銀が渡されるからそれを貰っていってね。それと、勿論この世界には生きている人もいるし、生活がある。それを壊すのは極力避けて。あまりやり過ぎるとね、これ以上は言わなくても分かるでしょう?」


つまりこの世界の人間は巻き込むなと。だいぶ無理ゲーでは無いだろうかそれは。しかし極力という言葉とやり過ぎると言う言葉から、最小限ならば許される可能性が高そうだ。


「それでは各々後はご自由に。私も始まるまではここら辺に居るから気になった事はなんでも聞いてね」


その言葉と共に島田と岩瀬はすぐ扉から出ていく。それを見て何人かポツポツと部屋を後にしだした。


さて、僕はどうしたものか。島田と岩瀬を見る感じ二人で動くようだ。ルールを聞いていた限り協力は制限されるものでは無い。仮に最後に殺し合う事になろうとも、少なくともそれまでは有利に進めることが出来る。先程の清水と篠原も共に行動している。皆も薄々協力した方がいいことに気づいているのだろう。


僕も協力者を探そうと辺りを見渡す。が、うん、誰もいない。それもそうだ。ここまでここに来てから一言も発していないレベルで友達がいない。…これ、詰みなのでは?

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