スランプ脱出の秘訣! ~感想を書いてみよう~
スランプです。
たらこはスランプに陥ると、本当に書けなくなります。
幸いエッセイは書けるので、何か書きたいと思います。
……思い浮かばん。
スランプの話をすると、エッセイまでスランプになってしまいそうで怖い。
そんな不安を抱えたたらこですが、スランプの原因については分かっています。
先が見通せないんですよ。
このまま書き進めて物語が形になる確証が無いと、筆が止まってしまいます。
以前はそんなこと気にせずに書いていたんですけど……。
どうしてでしょうね。
たらこは今、失敗を恐れているのかもしれません。
まぁ……別に失敗したところで損失が出るわけでもありませんし、思い切って書ききってしまうのも一つの手なのかなと。
失敗したところで誰かに迷惑をかけるわけでもないですから、好き放題書けば……。
なんて思っていた時期がたらこにもありました。
今は、そんな無責任なことできないです。
読者さまがいるので……。
一人で小説を書いていた時は気楽でした。
だって……だーれも責めないんだもの。
独りよがりな作品を書いても、お叱りの言葉は飛んでこない。
だから安心していたのかもしれません。
ですけど……今は作品を読んでくれている方がいるので、下手な真似はできない。
誠心誠意向き合わないといけません。
だからこそ、どうしても筆が止まってしまう。
このまま書き進めて、本当に大丈夫だろうかという不安が頭をもたげるのです。
スランプは怖いですけどお、読者様を失望させるのはもっと怖い。
せっかくついてくれた読者様から見限られたくありません。
そう言う思いが強くなると、スランプから抜け出せない。
今まさにアリジゴクにはまった気分です。
ううむ……このままではいけない!
とにかく何か書かないと!
ということで、エッセイを書きました。
特に落ちとかないです。
本当にタダの駄文。
こんなエッセイに感想がつくのか⁉
と、思われるでしょう?
……つくんですよ、意外と。
スランプって共感しやすいテーマですからね。
エッセイは共感が肝なので、こういう話題は感想が付きやすいのです。
たらこには分かるのです。
エッセイをある程度書き続けると、どんな内容だと共感してもらえるか、どんな内容だとコメントしてもらえるかが分かってきます。
経験ってやつですね。
でも……長期連載には感想が付きにくい。
エッセイは思ったことをするっと言えるので、感想が付きやすい。
短編もまぁ、感想を書けないこともない。
内容が一話分に詰まっているわけですから。
長期連載は……ねぇ。
どこまで読んだら感想を書けばいいのか、ちょっと分からないですよね。
たらこの場合、長期連載に感想を書く時は、エンジンがかかるのを待ちます。
感想を書くには動力が必要なので、物語を読んで自分の心が音を立てて回転し始めると、その時に思ったことを書くのです。
参考までに、たらこが感想を書いたきっかけとなる要素をいくつか挙げてみます。
・ キャラクターに個性がある
これは同意していただけると思います。
たらこはテンプレキャラが大っ嫌いなので、そのキャラにしかない個性が見えてこないと、感想を書く気になれません。
しかし、一つでも「おっ」と思える要素があれば、感想を書きたいなと思います。
特に主人公に特徴がある作品は好きですね。
とある異世界転移作品で、主人公はチートなしの一般人な設定だったのですが、計算高く抜け目のない性格だったので物語に期待が持てました。
感想もすぐに書けましたね。
また、別の現代ラブコメの物語では、ヒロインが作ったお弁当が超健康志向で、自然と天然要素を盛り込んでいました。天然さを醸し出しながらも、現実的な丁度良い設定。なかなかこういったキャラは作れません。
・ 設定が奥深い
よく、設定ばかり書いてる物語がありますけど、あれはダメです。
話の初めから設定説明が続くとそれだけで萎えます。
でも……もし設定をうまく使いこなせていたらと思うのですよ。
舞台設定が足りないと、何も考えてねぇんだろうなと期待が薄れるのですけど、あえて書いていないような印象を受けると、逆に質問したくなります。
ある作品ではきちんとした設定が練られたうえで、読者に必要な情報だけを提示していました。
たらこは気になって色々と質問をしたのですが、その作品の作者様は感想返信で丁寧に教えて下さいました。
ちゃんと考えていた証拠ですね。
設定がきちんと練られていれば、感想を書くきっかけになるかもしれません。
・ ストーリーが分かりやすい。 ・登場人物が多すぎない。
とある王道もの作品を読んだときに、話がすっきりしていて読みやすいなと思いました。
大量に登場人物が現れて話がごちゃごちゃすると混乱するのですけど、やはり必要最低限の登場人物で話を回した方がストーリーを飲み込みやすいです。
加えて、文章もとても整っていたので、スラスラと読むことが出来ました。
やはり、物語を読んで感想をもらうには、読みやすさを意識しないといけませんね。
・ キャラクターに愛着がわく。
これも大切だと思います。
このキャラ好き! このキャラいい!
そんな短いコメントでも作者は喜ぶと思います。
でも、キャラを好きにならないと、こういった感想は書けませんよね。
読者にキャラクターを好きになってもらうには、客観性が大切だと思います。
とある作品で、主人公を少し離れた目で見る冷静なキャラがいました。
そのキャラを好きになったたらこは、好き! ってコメントしました。
なんで好きになったのか。
それは多分、主人公を全肯定せず、悪い部分もちゃんと見るキャラだったからだと思います。
全肯定せずに、きちんと自分の意見を言い、助けるところは助ける。
ある意味、ツンデレかもしれませんね。
主人公を客観視するキャラがいるということは、作者がその視点で主人公の行いを精査しているということです。
他のキャラにもちゃんとそれぞれの視点があると期待できます。
・ 作者の志向が如実に表れている。
これはもう……説明不要ですね。
作者が好きなことを、思いっきりやる。
志向が合えば、その作品は刺さるわけですから、いくらでも感想が書けると思います。
その人の人間性をエッセイなどを読んで知った上で長期連載を読むと一層面白い。
というのがたらこの持論だったりします。
自分の好きに素直な人の作品は間違いなく面白いのです。
まぁ……合わないと無理なんですけども……。
今回はたらこの感想が書きやすいと感じた要素について述べさせていただきました。
スランプの話をしていたはずなのになぜこうなった。
創作論を語るのは久しぶりですね。
でも今回は読者側の視点の話でした。
作者は常に作者であるのではなく、時に読者になります。
読者の視点で作品を見る目を養えば、もしかしたらスランプを脱するきっかけになるかもしれません。
客観的に自分の作品を見る力は、他者の作品を読み込むことで養われます。
もし……あなたがスランプに陥ったら、是非ともフォロワーさんの作品を読んでみて下さい。
もしかしたら新しい発見があるかもしれませんね。