プロローグ
魔法科学―
21世紀に成立したこの全く新しい学問は、瞬く間に世界に確信を与えた。
「そもそも魔法と化学は全く別物じゃないか。」と言いたくなるのもわかるが少し落ち着いてほしい。魔法科学とは『魔法という非現実的な物を科学の力で現実ものとする』という学問なのだ。
そんな学問が世界にどんな革命を起こしたのか、簡単に言えばモンスターを召喚できるようになったのである。
魔法科学を専攻する、とある大学によって作られた装置によって人々はモンスターを使役することが可能となった。
装置が発明されたばかりの頃はそれを通して一体一体召喚していたのだが、モンスターのDNAを体内に取り込むことで誰でも簡単に呼べることが判明した。
それから2世代ほどが過ぎ、DNAを受け継いだ人間の子らは体が成長しきった16歳の誕生日に初めてモンスターが召喚できるようになるのだった。
と、やたら説明口調の前置きを頭の中で終えた俺 秋宮司は理解を拒んでいた目の前の光景にもう一度目をやった。
それは遡ること5分とだいぶ近い出来事だった。
「いやぁ、俺もついに使役者デビューかぁ〜。一体どんな奴が来てくれるのやら。なるべく強そうなのがいいよなぁ、龍とか。」
秋宮司は浮かれていた。
誰だって誕生日は浮かれるものだと思う。だが、それが16歳のとなれば尚更だ。
今日4月4日は司の16歳の誕生日だった。
本来であればカッコイイ龍や可愛らしい小動物系のモンスターが召喚されるハズだったのだが、俺の目の前に現れたのは予想すらしていなかった全く別のものだった。
「はじめましてマイマスター、ナビゲーターのクレハと申します。以後お見知りおきを。」
「…はぇ…?」
目の前に現れたのは一糸纏わぬ姿の美少女だった。
確かにエルフなど人間の形をしたモンスターがいることは知っているものの、人間の言葉を話すモンスターがいるなど聞いたこともない。
脳が理解を停止してこの世界のあり方を説明口調で話し始めるのはそんなすぐ後の話だった。
はじめましていもりん♪です。
内容は書きながら考えることが多いのでガバが多いです…
続きは完全不定期なので気に入って貰えたら気長に待ってあげてください。
以上です!




