地上に降りたカラスの1
自衛隊航空学生受験そして失敗どうなるのか?
航空自衛隊の航空学生操縦士課程を2回目受験も
2次で見事に失敗、浪人は一回だけの約束だ
「また落ちたごめんm(_ _)m」
『俺に謝っても仕方ないべどうする?』
「パイロットになりたい」
親父と相談中、ドコカに電話を掛け始めた
『お前米国に行け、金は送金したから準備しろ』
「ん?何の話?」
『米国でジェットエンジン操縦士資格取れ!』
「免許取ると戦闘機パイロットになれるの?」
『それしか無いべ、私費留学だと思え!英検合ったな!』
「4級だよ」(役に立たない資格だよ)
『何とかなるべ、後は敬子に相談しろ良いな』
ケイトは従姉妹であの頃領事館勤務だったと思う
その晩日本領事館より留学の為の書類が写真とサインと捺印で準備完了
有無を言わせないのは昔から変わらない
幼年学校→陸軍士官学校→満州国の混成旅団に配置敗戦
昭和24年秋舞鶴に帰還した元職業軍人のコネクションは現役時代からずっと生きているらしい
米国大使館でVISAを貰い緑色のパスポートを持ち翌日の便に乗る普通航空券(割引きなし)はビジネスクラスにアップデートされた、食べ盛りと食後に満腹でぐっすり眠れた
空港に到着するとケイトが待っていた
『おはよー』
「オネエおはようございますm(_ _)m」
『家まで送るからはよ乗れ!資格は何かあるの?』
「英検4級と2級アマチュア無線技士」
『アドバンスドより上なら何とかなるな領事館寄るぞ!』
「2アマで何とかなるの?」
『話の持って行き方を間違わなければな』
局免許と従事者資格を領事館で英語に変換早い!
『次はFCCに行くぞ!』(Fcc=連邦通信委員会)
「何で?」
『資格があればあるだけ便利なの』
「そうなの?」
『座学は短いほど早く乗れる!』
「インチキは・・」
『インチキじゃない資格試験を省く為だ』
「アマチュア無線だよ」
『プロ資格と同じか同等なら審査は無くなる』
「英語は出来ないよ」
『英検4級でもここはアメリカ何か文句ある?』
「そうなんだ」試験は無いに限る
書類を観た担当官が
『JA7○〇〇from W6〇〇歓迎するよ嬉しいぞ!』
何回か交信して貰い英会話学校代わりに交信した相手でした
「ジムさん久ぶり〜」
『ライセンス認証として認めます』
FCCの航空級通信士資格を手に入手した事に驚きパイロットになる為に来たとアマチュア無線はとても役にたつと理解した
『充分会話が出来るし頭の良さは私が保証する』
とまで言うと周囲からも認証が戴けた
自動車用の中波用アンテナの設計を目の前で書いていた
私も航空学生受験に失敗しました。
親父に死なれ右往左往しましたがナントカ生きている




