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カーブミラー


 黄昏。

 陽が低くなる時頃。

 あるT字路にカーブミラーが一つ、陽の光を浴びる。

 この時間帯だけ、スポットライトをつくる。

 暗い影の一つが丸く切り抜かれる。

 舞台。

 世界にそこだけしかない、その時間にしかない舞台(世界)だ。


 


 歪んだ自分を映す。

 正しく映さないそれは。

 幻だ。虚構だ。

 自分が大きく、それ以外が小さい。

 自分の願望か。ただの物理現象か。

 暗く昏い意識に落ちてしまう。

 ぐわんぐわんと揺れる。

 そして今日も。

 帰路に着く。帰る。

 

中二病っぽい。

どうかしている

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