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ユウキ「ごめん、さっきの砂浜にナイフ忘れてきたみたいだ。」


ユウキは移動中の壁の中で皆に話しかける。


マンゾウ「まじかよ!?」

一同が足を止めた。


ユウキ「わりー、俺取りに戻るから先に行っててくれ。」

ユウキは先程来た道を引き返す。


シャチ「俺も行こうか?」

シャチがユウキに声をかけた。


ユウキ「ありがとう、でも1人で大丈夫だ。すぐ追いつくから先に行っててくれよ。」


もはや2人の間にギクシャクとした思いは無かった。

ユウキは颯爽と先程の浜辺へと引き返していく。

一瞬、シャチが「あっ!」と手を伸ばしたがユウキは風のようにいなくなった。





ユウキはすぐに先程の浜辺へとたどり着く。身体能力がガチャの力で上昇しているのであっという間に戻ってこれた。ユウキがここに戻ってきたのには訳があった。

先程、残していった魚達を回収するためだ。 ただ海に捨てるのはもったいないので大網を片付けるときに1か所に集めておいてもらったのである。

皆は理由もわからずユウキの言われるがまま置いておいたが、ユウキは今まさにそれを回収しに戻ってきたのだった。


ユウキ「異空間収納!」

魚たちは異空間収納に収められていく。何匹かはまだ生きており収納することが出来なかったがそれでも大量の余った魚が収められた。


ユウキ「よし。」

ユウキは念の為ステータスで確認する。


【異空間収納】

・鍋(空)

・フライパン(野草とキノコの炒め物入り)

・塩(壺入り)×7

・工具箱(工具一式入り)

・道具袋(鎌(小)、スコップ(小))

・椅子(木製)

・石(小)×9

・石(中)×6

・石(大)×6

・ナズナ ×1 

・セリ  ×1  

・ヨモギ 

・ゼンマイ×2

・タラの芽×2

・クリタケ

・アミタケ×2

・チチタケ×1

・ムカゴ ×5

・薪   ×4

・火打石

・袋(枯葉入り)

・コンブ×25

・ワカメ×15

・アオサ×15

・アサリ×35

・ハマグリ×8

・ウニ×9

・ホッキ×10

・サザエ×2

・アワビ×1

・ツブ貝×2

・カメノテ×12

・スガイ×8

・イワシ×80

・メッキ×88

・セイゴ×7

・ヘダイ×2

・アジ×7

・ヒラメ×1

・カレイ×2

・アナゴ×11

・タコ×4



ユウキ(よしよし、結構な数をGET出来たぞ。次はステータスを・・・)


【ステータス】


・ユウキ 男性 


Lv.1

HP:10

MP:0+3

力 :3+9

速さ:5+6

知力:97+1


固有スキル 

・『ガチャガチャ』・・・1日1回無料でガチャが引ける。課金あり。



スキル 

・UR 異空間収納・・・異空間へ物質を出し入れできる。生物は不可

・SSR 前世の記憶・・・前世の記憶を呼び戻す

・SR  鑑定Ⅰ・・・対象の情報を表示する

・SR  整理整頓・・・不要な物は捨てあらゆる物を整える

・SR  栽培Ⅰ・・・・植物の栽培が上手くなる

・R  MP+1・・・・ほんの少し魔力が上がる

・C  力+9・・・・ほんの少し強くなる

・C  速さ+6・・・・ほんの少し速くなる 

・C  知力+1・・・・ほんの少し賢くなる



ユウキ(ああ、そういえば今日はまだガチャ回してなかったな。)

ユウキはステータスボードをぼーと見つめながら先程のモハメッドの言葉を思い出していた。



モハメッド「僕達とここで一緒に暮らさないか?」


突然の申し出にユウキは呆然とするしかなかった。

俺がここに移り住む・・・・。

そうだ、どうせあっちに帰った所で何があると言うわけでもない。

あんな質素な掘っ立て小屋ならこっちでもすぐに建てれる。

ひとつだけ心に引っかかっているのは母の墓地があることだ。


掘っ立て小屋の横に埋葬した。※前世の記憶が蘇った後に石を積み墓石を作り花を供えた。

俺がこちらに住むということはあちらにはもう戻れなくなるかもしれないということ。

実際にこちらの世界の母とは数年しか一緒に過ごせなかったし幼い頃の記憶なので曖昧な印象しか残っていないが・・・・・・。


それでも、捨て置くようなことはしたくなかった。

前世のように・・・・・・。



ユウキはそれでもモハメッドの誘いの言葉が頭から離れなかった。


「ピシャン!」


ユウキの右後方の海で何かの魚が跳ねた。

ユウキは振り返り音がした方の海を見るがすでに魚の姿は無い。


夕陽が海に反射してまるで燃えているような紅色だ。

とても眩しく、夕方なのに目がチカチカしてしまう。


一瞬、ユウキの目に影が映る。

人のようなシルエットに見えるがどことなく姿勢が悪い。


ユウキ(誰だ????)


方角的にはユウキ達が来た壁とは逆方向だ。

モハメッドやマンゾウ達ではないだろう


ユウキはよく見ようとするがいかんせん、逆光なうえ水面に反射する光に直視できない。

まだ、距離は遠いが走ってこちらに向かってきているようだ。


ユウキ(ここで余計なトラブルは避けたい。何か言われる前に逃げるか・・・・)


ユウキはその場から立ち去ることを決めた。ステータスを閉じ、車のミラーと先程わざと忘れたナイフを異空間収納へとしまう。


ユウキは皆が待っている壁へと向かい走る。


・・・・・・・・・・・・・。


まだ、後ろから付いてくる気配がする。


????「・・・・ぐわはっ、・・・・えぐわっ・・・・・・。」


ユウキは立ち止まり後ろを振り返る。



太陽の光が弱まり、ユウキの目に初めてそれが映し出させる。

人の形をした化け物。世界を破滅させた生物。





ゾンビだ。

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