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道具



急遽、明後日壁の向こうとやらに行くことが決まった。

前世の記憶が甦った時から考えていた。

ここは、どこなのかと。

今まで会った人達の姿や言葉を聞くと、ここが日本なのは間違いない。

気温は一年通しても比較的暖かい。

そして、海に面している。

どこかの孤島か本土の海側に位置した場所なのか・・・・・・

今が何年かもわからないのは辛いところだ。以前見た車の残骸の状態を考えると50年?いや、100年はたっているかもしれない。



ユウキ「道具はこれだけ?」


モハメッドから明後日使う道具を見せてもらった。

小さなタモのようなものが一つと釣竿が一本だけである。



モハメッド「そうだよ。もし、小屋の中にあるもので使えそうなものがあれば自由に使ってくれていいよ。」


ユウキは小屋の片隅に乱雑に積まれたガラクタを一つずつ確認していった。



これは、ウキ。これは、網か。これも、網?ん?違う。?これはバレーボールのネットじゃん。

ユウキは少し笑ってしまう。


エリーゼ「ユウキっ!何か面白いものあったの?」


ユウキ「えっ!?いや、何にもないよ。ここにあるのはみんな古いものだね。あっ!でもこれなんかは」


ユウキが見つけたのは水中メガネだ。


ユウキ「土で汚れてるけどきれいにすればまだ使えるぞ。」

エリーゼ「きゃー!本当に?それで、これは何をするの?」

ユウキ「これをつけると海の中でもハッキリと目が見えるんだ。」

エリーゼ「・・・ふーん。」


ユウキ(あれ?リアクションが薄いな。)


エリーゼ「ユウキ!別に海の中ならわざわざ中に入らなくても見えてるじゃない?」


ユウキ「いや、海はあんな浅瀬ばかりじゃないし。」


エリーゼ「まぁ、いいわ。もっと他に使えるのがないか探してみましょ♪」



ユウキはエリーゼと一時間程物色しガラクタを何点かと釣竿を3本、大きな網を取り出した。


モハメッド「ユウキ君!そんな大きな網何に使うんだい?」

シャチ「へっ!クジラでもとる気なんだろ!?」


シャチは薄ら笑いを浮かべていた。


ユウキ「さすがにこれでクジラは獲れないかな。」

モハメッド「へー、クジラも知っているんだ。 その釣り竿は針がついてないんだ。」


ユウキ(しまった。また、余計な事言っちまったな。)

ユウキ「あぁ、大丈夫。今から持ってきた釘で針を作るから。」


ユウキは自分のバックから出すふりをしながら異空間収納を起動しそこから釘と工具箱は取り出す。


モハメッドとシャチはそれを見てどこか違和感を感じたが何も言う事はなかった。

ユウキは器用に一つづつ釘を曲げたり削ったりしていく。

エリーゼはユウキに言われて網の破けたところを紐で結びながら補修していた。


次にユウキは持ちやすい木の棒に一番大きくて太い釘を紐で固定しモリを作る。

持つ側にガラクタであったゴムチューブを付ければ立派なモリの出来上がりだ。


ためしにユウキはガラクタから木の板を立てかけそれにモリを打ち込んでみる。


グググググ、シュパッ!!!ズドン!!!。

モリの先は板を貫通し後ろの壁にまで食い込んでいた。


ユウキ(よし、仕上げにこの先にも返しを入れてと・・・・・)



マンゾウ「すげー!!!!!!!ユウキ!!!!!なんだ、それ!!!!」

コウシロウ「すごいんだな!!!!兄ちゃん!!見て、見て。こんなになってるんだな!!」


モハメッド「・・ちょっと、ユウキ君、それを見せてくれ。  ありがとう。うん、うん、なるほど。ここが、こうなってるから・・・こうなって・・・・。あのガラクタからこんなものを作るなんて・・・。ユウキ君、これがあれば魚も水中で仕留めることが出来るね。」


シャチ「モハメッド!俺にも見せろ!!!」

シャチはモハメッドから奪うように手に取る。



シャチ「・・・・・・昔、親父が使っていたのに似ている。」

シャチはしばらくの間、黙ってモリを手に取って見ていた。


皆さんは前書きにいっぱい小説を書いてしまったことありませんか?

そして、そのまま保存されたと思って消したことはありませんか?


自分はこれで三回目です。(;o;)

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