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大量

コウシロウ「お腹いっばいなのねー。」

マンゾウ「うまかったなー。」


皆、夕食にも満足したようだ。

昼食・夕食と共にこんなに食べれたのはみんな初めてかもしれない。


余ったコンブやワカメは小屋の外で空風に乾かすことにした。


砂抜きした貝は後で茹でて異空間収納へ入れよう。死ねば生き物じゃなくなるので収納出来るだろう。


モハメッド「今日はお疲れ様。明日は朝起きたらまた食べ物を捕りに行こう。夜は結構寒くなるから良かったらこれを使ってくれ。」

モハメッドはお世辞にもきれいとは言えない麻布を引っ張り出してきた。






【夜中】


ユウキ(そろそろ、みんな寝たかな?)

ユウキは辺りの様子を伺いながら起きる。

足音を立てないようユウキは小屋から出た。


ユウキ(よし。早速、やるか。)

今日は移動やら初日の仕事やらでガチャをやることも忘れるくらい忙しかった。たぶん、すでに12時はまわってるはず・・・・・忘れないうちにやっておこう・・・。


ユウキ「ガチャ!」

目の前に光が現れる。日にちが変わっていた証拠だ。

ユウキはいつもの要領でガチャを回す。




【SR 栽培Ⅰ・・・・植物の栽培が上手くなる】


ユウキ(おっ、やった!SRだ。栽培かぁー。)

ユウキは家の裏に植えてきた野草達のことを思い出した。

まだ、1日たっていないのにもうずいぶん前の事のような気がした。


ユウキはなんとなく異空間収納からムカゴを取り出し地面に植える。

ユウキ(よし。うまくいけばここでも大きくすることが出来るかもな。)




???「おいっ!何してんだ!!!!!」

ユウキがビックリして振り返るとシャチが立っていた。


ユウキ「なんだ、シャチか・・・いや・・・、用を足してただけだ。」

突然、後ろから声をかけられた為にユウキは慌てて取り繕った。


シャチ「便所ね・・・それにしては随分時間がかかってたな。」

シャチは明らかに何かを疑うような目で俺を見ていた。


ユウキ「あぁ、夕飯食い過ぎたのかな。さぁ、もう寝よっと。」

ユウキはそそくさと小屋へと戻った。






モハメッド「さぁ、皆!起きて!起きて!朝だぞ!」

モハメッドの威勢の良い声が小屋に響きわたる。

皆、昨日は疲れと満腹感で熟睡してたようだ。

コウシロウは借りた麻布を頭までかぶりもう少しだけ寝たいと頑張っている。


モハメッド「さぁ、準備が出来たらまた浜辺に行こう。ユウキ君!今は昨日みたいに海の中に入るのはやめた方がいいな。」

ユウキが何故か聞き返す前にモハメッドが喋りだす。

「朝は波が荒いし、水温も昼間とは比べ物にならないほど冷たいだ。皆も。くれぐれも海に落ちるようなことがないように気を付けてくれ!」

マンゾウはコウシロウの麻布を剥ぎ取りながら頷いた。



マンゾウ「コウシロウ!てめー、さっさと、準備しろ!おいていくぞ!」


コウシロウ「待ってよ、兄ちゃん。ちょっと・・・」

マンゾウ「何だよ!まだ、なんかあんのか?」

コウシロウ「・・・便所」


マンゾウの額に血管が浮き上がる。

マンゾウ「・・・てめー!早く、いってこい!!!!!」


コウシロウは逃げるように小屋から出ていった。


モハメッド「それじゃあ、エリーゼとサチは水汲みと火をたく準備をお願い。僕たちはギャバさんが来るまでは帰って・・・」


コウシロウ「大変だー!!!!!」

コウシロウが慌てて小屋に駆け込んできた。

マンゾウ「今度は何だってんだよ。」


コウシロウ「・・兄ちゃん、・・裏に、沢山・・・。」

コウシロウは興奮しすぎて言葉になっていない状態だった。

マンゾウ「何だよ!裏に何があるんだよ。」

皆も一斉に小屋の裏に向かう。


ユウキ(・・・・・・何だこれ!?)

小屋の裏にはびっしりと一面ムカゴで覆われていた。


マンゾウ「すげー!!なんじゃこりゃー!!!」

コウシロウ「ね?ね?僕が見つけたんだよ!!!」

コウシロウは自慢気に兄に話していた。


モハメッド「えっ????これは・・・なんで??」

シャチ「うそだろ・・・。」

エリーゼ「すごーい。これ、森の中で見たことあるわ。でも!こんなにいっばいなのは初めてよ。」


ユウキ(これは、間違いなく俺のせいだ・・・。昨日の夜はこんなことになっていなかった。たぶん、俺がなんとなく植えたムカゴがスキルによってここまで育ったんだ・・・。それにしても、一晩でこんなに増えるだなんて・・・・・・)


シャチ「おいっ!これ、テメーの仕業だよな!!!」

シャチはユウキに詰め寄る。

ユウキ(ちっ!そうだった。昨日、シャチにここにいるところを見られていたんだった。)


ユウキ「はっ!?いやいや。意味がわかんねーんだけど。」


シャチ「へっ、とぼけるつもりかよ。ここはな潮風のせいでなほとんど食える植物なんか、はえねーんだよ。なぁ、モハメッド。」

モハメッドはしゃがみこみ生えているムカゴを手にとってマジマジと観察していた。

モハメッド「たしかに、シャチの言う通りです。この辺りには今までこんな植物はありませんでした。でも、どうやって・・・・・・。」


また、一斉に皆がユウキを見ていた。

2月16日 

ローファンタジー部門

 デイリーランキング68位

 週間ランキング93位

 になりました。

皆さんのお陰です。これからも宜しくお願いします。

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