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一目置かれる男

コンブ×5

ワカメ×3

アオサ×8

アサリ×25

ハマグリ×8

ウニ×14

ホッキ×9

サザエ×8

アワビ×3

ツブ貝×11

カメノテ×12

スガイ×8


鑑定のおかげで大漁、大漁。若干、調子に乗りすぎたような気もするが・・・・・・・


モハメッド「ユウキ君・・・・・・・これ、君一人で・・・・?」

ユウキ「・・・・一応。はい・・・・。」

シャチ「お前・・・・・こんな量。俺達でさえ見たこともねーぞ・・・・。」


マンゾウ「すげーや、ユウキ!!!流石、お前だな!!!!!」

コウシロウ「すごいんだなー。」

アイン「どこにこんなにいたの・・・。僕なんか・・・・・。」


モハメッド達とは逆にマンゾウ達は大騒ぎしていた。

モハメッド「それにしても・・・・・・。」

ユウキ「すぅー・・・、ちょっと長く入りすぎたみたいだ。あー、寒い。早く小屋に行こうぜ。」



モハメッドがこれ以上何か言う前に移動してしまおう!

さっさと、海の素材をカバンに入れる。入らない分はマンゾウ達に持ってもらうことになった。※三人とも僅かな物しか採れていなかった。


モハメッド達はまだ何か言いたそうだったが、自分達の取った獲物を一つのバケツのまとめていた。



ユウキ(海の中は意外と手付かずだったな。魚も多いようだし、明日は道具を使って・・・)ユウキ「ヘックシュン!」

とにかく、早く小屋へ戻りたいな。



一行が小屋に戻る頃には陽も暮れ、辺りをかろうじて認識出来るくらいだった。




モハメッド「ただいまぁー。」

サチ、エリーゼ「お帰りー。」


エリーゼ達がわっーと、近寄ってくる。


エリーゼ「ユウキ、どうだった?」

エリーゼはニコニコしながらユウキの顔を覗きこんだ。


ユウキ「あぁ。いっぱい採れたよ。ほらっ。」

ユウキがバックを逆さにすると大量の海産物が出てきた。


サチ「すごい!すごーい!」

エリーゼ「すごいわ!こんなに、たくさん。」


二人はキャッキャ言いながら喜んでいる。


シャチ「本当におかしいぜ。こいつ。」

シャチはモハメッドと網を片付けながら呆れたようにユウキを見ていた。


ユウキ(たしかに、ちょっと張り切りすぎたかもしれないけど・・・)


ユウキ「そうだ。エリーゼ、これを使ってなんか作ってくれるかい?」


エリーゼはユウキの言葉に驚く。

エリーゼ「ユウキ・・・私、こんなの使ったことないのよ。」

そうだった。俺達の所じゃ魚介類なんて滅多に入ってこない。エリーゼがこれらを料理することなんて出来ないのは当然だ。


ユウキは、視線をモハメッドに移す。

モハメッドは慌ててユウキに話しかける。

モハメッド「俺だってこんなに、沢山のあつかったことないよ。そもそも、これ全部食べれるのやつなのかい?その草みたいなのとか・・・」


モハメッドもなんでも魚介類について詳しい訳ではないらしい。

よほど、前世の記憶があるユウキの方がわかっている。


それじゃあ、ユウキは早速調理にとりかかる。


まずは鍋でワカメとコンブを煮る。本当は醤油や味噌で味をつけたいが贅沢は言えない。塩で茹でることしか出来ないが物が大きく量が沢山あったので食いでがありそうだ。

貝はサザエとアワビだけ焼くことにし残りは砂抜きの処理をした。

最後にウニを食べやすいよう割り並べた。

その光景はユウキにとって全世を思い出させる程豪華な風景であった。


サチ「すごーい!すごーい!これ、全部食べれるの!??」

サチほ身を乗りだし興奮している。


ユウキ「あぁ。美味しいぞ。」

ユウキは鮮やかに煮えたコンブをかぶりつく。

うん・・・。コンブだね。

不味くはないが本当なら醤油で食べたい。


ユウキはモグモグしながら考えていた。

ふと、ユウキが気づく。

皆がヨダレを垂らしながらユウキのことをジーと見つめている。

ユウキ(なんだ???俺、おかしなことしたか???)


コウシロウ「ユウキ君・・・。本当に美味しそうなんだな・・・。」


コウシロウはヨダレをふきながらそれでも、溢れてくるヨダレと格闘していた。


ユウキ(あぁ。そういうことか。)



ユウキ「よかったら皆も食べていいよ。」


パァーとみんなの顔が明るくなった。


マンゾウ「いいのか?わりーな、んじゃあ、俺も」


皆が一斉にかぶりつく。各々、色々の反応をしていたが概ね好評であった。


モハメッド「凄い。この草。こんなに、美味しかったんだ・・・」

モハメッド達も始めこそ恐る恐るだったが結構気に入ったみたいだ。


焼いた貝も塩をふっただけだが流石のアワビ!

みんな、取り合うようにあっという間にたいらげた。

サザエは選り好みが別れた。

サチやエリーゼは見た目のせいかあまり、好きではないようだ。

モハメッドやマンゾウは大丈夫なようだ。



シャチ「おい!これは食えるのか?」

シャチが指差したのはウニだ。


ユウキ「あぁ。うまいぞ!その、ツブツブしたところだけ食べられるんだ。焼いてもうまいけど!俺はやっぱり・・・」


ユウキはウニの卵巣をさっさと、塩水ですすぎそのまま、パクっとなめる。


あぁ、北海道を思い出す味だ。



シャチも同じように真似ておそるおそる食べる。

シャチ「・・・・・・うめー。」


その言葉を聞くなり皆もウニを手にした。

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