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10年後

一一一10年後一一一


美咲と雪は夫婦になり、知り合いが主催するパーティーに足を運んでいた。

雪「この度は、我が本條時グループをお招きいただきありがとうございます」

そう言って、主催するご夫婦に深々と頭を下げる。

雪「こちら私の妻の美咲と申します」

美咲「初めまして」

美咲もまた深々と頭を下げた。

頭を上げて左のほうに目をやると、そこにはあの衛らしき男性が別の男性と会話していた。

目を丸くして見つめていると衛らしき男性は立ち去ってしまう。

雪「美咲、どうかした?」

美咲「ううん、何でもない。ちょっとお手洗い行ってくるね」

そう言って雪と離れ衛らしき男性を追いかける美咲。

周りを見渡すが衛らしき男性の姿はない。

バン

男性の肩にぶつかり、お尻から床につく。

男性「私の不注意で大変申し訳ありません。お怪我はありませんか?」

そう言って手を差し伸べる。

男性のほうに目を向けるとそこには衛に似た男性が立っていた。

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