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きわ物語  作者: ひとくい
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5話

扉を開けるとカーテンのかかった診察台のむこうから女医と男の声が聞こえてきた

『先生…いたくしないでくださいね…?』

この時…

『…もう…動いちゃダーメ…』

タスクは思った…

『先生っ…痛いです…っ』

やっぱりそっち系の建物か!!


タスクが今から自分に何をされるのか考えて顔が青ざめている横を”眼の男”ケンタが何食わぬ顔で通り診察台のカーテンをめくった

『なに馬鹿やってるんですか…先生にアサイ…』

呆れ声でケンタが呼びかけた先にはとても綺麗な容姿で脚を組んだ白衣の女性と見るからに幸の薄そうな細身で長身の少年がいた

『あら…?ケンタくん久しぶりねぇ!』

白衣の女性は手に持った注射器を置いて椅子から立ち上がった

なるほど…注射をしていたのか…

タスクは安堵のため息をついた

『今日は先生に会わせたい人がいてきたんですけど…今大丈夫ですか?』

白衣の女性は目線をケンタから扉の近くに呆然と立っているタスクに移した

『彼…?』

タスクは女医と目が合うと一礼してケンタと女医とアサイと呼ばれる男に近づいた

『そこのベッドに座っていいわよ…』

女医はにっこりと笑って言った

タスクが腰掛けると女医はケンタと話し始めた

タスクは落ち着かない様子で周りを見回した

見た目は普通の病院となんにも変わりがない

なんであのケンタという男は俺をここに連れてきたんだろう

タスクがそんなことを考えていると背後に何者かの気配を感じた

『うぃっす!ノゾミンおひさっす!!』

彼は…確かケンタに踏まれてた…もう一人の黒コートの男

『あら!ムツキちゃんも来るなんて今日は騒がしい日ね…』

ノゾミンと呼ばれた女医はくすくすと静かに笑っていた


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