表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/71

バスクの独白

まったく……人間の小僧が入隊とはな」


バスクは毛布にくるまりながら呟いた。

今日出会った新入りの顔が頭から離れない。


(アイツ……何か隠してる。俺の嗅覚がそう言ってる)


確かに彼はただの人間だった。

体力もなく剣も持ったことがない様子。

だが……


(あの剣を振った時の目つき……まるで別人だった)


バスクは鼻をヒクつかせた。

強撃のスキルを持つ自分なら分かる。

あの一瞬の動きには訓練された者の気配があった。


「くそっ……」


(何より気になるのは団長と副団長の態度だ。あの人間を異常に気にかけてる。新人にそんな接し方するなんて今までなかった)


彼の胸の奥にモヤモヤとした感情が渦巻く。

2人への尊敬と、突如現れた人間が特別扱いされる不快感。


そして……


「なぜアイツのことを考えると……」


バスクは自分の胸に手を当てた。

心臓がいつもより早く脈打っている。


(馬鹿な……相手は人間だぞ!俺たちは誇り高き猪獣人の血を引く者だ!)


頭では否定しつつも、レンがランニングで倒れたときの青白い顔や、剣を握った時の真剣な眼差しが脳裏に焼き付いていた。


(明日から俺が直々に鍛えてやる。人間なんてすぐにへばるはずだ)


彼は自慢の牙を噛みしめた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ