ボクシング
ん?高山?あーあの天才ちゃんね。ボクシングジムの受付のおじさんは会長だった。高山の話をすると少し苛ついたようだ。「あいつは、人を殴りたいからボクシングジムに入って来たガキだよ。」会長は高山なら将来、新人王、世界チャンピオンといった素質があると熱心に指導したらしいが「高校受験あるんで。」とあっさりボクシングを辞めたらしい。
「あいつの悪さ阻止したいんです。」と僕は会長に伝えた。「良い目してるよあんちゃん。」それから会長直々に指導してもらってケンカボクサーを目指した。「いい体になってきたね。」と吉田とセックスしてると吉田が呟いた。ちょっと嬉しかった。
部室に行くとパー子と高山がセックスしてる最中だった。僕は髙山を殴り付けた。ケンカボクサーは先手必勝!畳み掛けるように髙山をボコボコにした。「死ね!鬼畜野郎!」僕は叫んだ。「俺の負けだ勘弁してくれて。」ハンサムな高山の顔は腫れ上がってブサイクになっていた。
その夜、僕は四、五人の男達に襲われた。髙山の仲間だとすぐに僕は直感して逃げた。相手はナイフを持っていた。会長にナイフからは逃げろと言い聞かされていたからだ。
家にからがら逃げて帰って来るとパー子が僕の部屋で寝ていた。パー子の体にはあざやタバコを押し付けられた跡が残っていた。女に優しく出来ない髙山に再び怒りを感じた。