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ゴングが鳴る
俺にしては似合わず緊張していた。明日、デビュー戦だった。「ヒビってんじゃねーよ!」と会長に怒鳴られた。「怒鳴るなよ!こっちは減量してイライラしてんだよ!」と俺は逆ギレした?いや、キレただけだ。「あんた、ビビってるの?」と成瀬。「うるせーよ!ビビってねぇよ!」パー子、舞も応援に来る。お祭り騒ぎだ。ボクシングは孤高の殴り合いだ。殺すつもりで殴りにいく。コツコツ勉強のかいもあって成績はビリ脱出した。実は、成瀬に金を払って家庭教師してもらった。夜、ベッドに入っても眠れない。不安を掻き消すように俺は、走った。
一睡も出来ずにデビュー戦。
木村匠海、殺害容疑で俺はゴングが鳴る前に警察官に逮捕された。
俺は、木村匠海を殴り殺した。そして逃げた。許せなかった。会長が泣きながらゴングを鳴らしてくれた。さて更生しなければ。俺の罪は理性の崩壊だった。




