バカなパー子
学校の帰り道、久しぶりにパー子と下校した。「パー子、お前、今、幸せか?」と俺は聞いた。「超ハッピー!」とピースサインをしてパー子は笑った。
バカなパー子だな、記憶喪失してるよ。ひでー事されたのに。
夜走っていると自然と成瀬のアパートに足が向いた。成瀬は、ジムにも学校にも来ていない。アパートとインターホンを押すと成瀬がジャージ姿で出て来た。「何?」と成瀬は投げやりに聞いてきた。「休んでるから。」と俺は言った。「生理痛がひどくてさ。」と成瀬は言って部屋に俺を通した。外観はひどいが部屋の中は綺麗だった。
「成瀬、会長が心配してる。」「あぁ、わたしパシリだもんね。」と成瀬は笑いながら答えた。「パシリじゃねーよ。バイトだろ?」と俺も笑った。「いつから世話好きにてかお節介になったの?」「別に。」沈黙が流れた。そこへ成瀬の母親が帰って来た。「あれ?桐山君?」と母親は俺に聞いてきた。「はい。桐山修です。」成瀬の母親は美人だった。清楚な雰囲気を漂わせている。夕飯をゴチになった。「看護師さんなんですか。」智恵美と俺は話が合った。智恵美は、看護師長をしていてとても忙しいらしかった。
娘を放ったらかして俺と夢中で智恵美は話している。「そう、ボクシングしてるの?」「はい。」食事はお惣菜だった。帰り際にボクシング頑張ってねと言われた。帰り道で成瀬が追いかけて来た。「うちのお母さん面倒くさいから。」と呟くように成瀬は元気なさげに言った。「優しいじゃん。」「バカだね。少し若くて良い男見ると夢中なるなんて恥ずかしい。」と成瀬は頭を抱え込んだ。「お母さんも疲れてるんだろう、お前みたいな辛気くさい娘と無言で食事するの。」と俺は冗談ぽく言った。「ジムも学校も明日から行く。」と成瀬は言った。




