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もう煙草なんて吸わないよなんて絶対言わない男

作者: 鉄鉱石

突然とある賞の応募用に書きました。

煙草は嫌いです。

 私の名前は三枝早紀!

少し前に同棲していた男と別れたばかり。

その男の名は槇原則夫!

だらしない男で煙草を吸っていた。


え?

そもそも同棲している時点で私も同罪でだらしないですって?

同棲もせずに結婚するのは昔の話。

今はまず同棲から始めた方がいい。

結婚して失敗するとバツイチになるから婚活の足かせにもなるし。

派手に失敗すると離婚後は臆病になり生涯独身になってしまう。


結婚願望?

それはまだ考えてないけど。

結婚するにしろしないにしろ私が交際相手に求める事は二つある。

それは煙草を吸わない事と私を泣かせる事。


回想別れた日。

その日は突然やって来た。


「ねえ!」

「別れよう!」

「ごめん!」

「もう君の我儘にはうんざりなんだ!」


「いいわよ!」

「そのうち出ていくから!」

私は我儘を言った覚えはない。

甘えはしたけれど。

実は全て駆け引き。

ヤキモチを焼くのも甘えるのも私に関心を惹きたくしてした事。

私があなたの一番になるために。


でも彼の一番は煙草だった。

キスの時、あなたがいつも物足りなそうな顔をしていたのは知っている。

本当は煙草を吸った口でキスなんかしてほしくない。

だから短いキスが精いっぱい。

煙草さえ吸ってなかったらもっとたくさん出来るのに。

お願いだから気づいてよ!


痩せたいと言いながらお菓子をよく食べていたのは。

煙草は口寂しいから吸っている人がいるらしいから。

口寂しいならお菓子を食べればいいじゃないといつも思いながら食べていた。


煙草を吸わせてとせがんだのは昔、再放送のドラマか何かで見たあれ。

不良息子がシンナーを吸っていてどうしたらいいか相談しに来た母親に対して主人公が。

『駄目だからって否定して止めるだけじゃ響かない』と返したので。

母親自らもシンナーを吸って。

『一緒に馬鹿になって人間やめようね』と言ったのできっぱり止めれたという話を実践しようとした。


煙草は依存性が強いから中々止められない。

なので妊娠する可能性のある女性は絶対に煙草を吸うべきじゃない。

妊娠中は風邪薬さえも飲めないのに百害あって一利なしの煙草なんか論外。


それを知ってか知らずか結局は吸わせてくれなかった。

それならあんたも止めなよ!


それから数日間は居た。

彼は私が泣くのを期待しているらしい。

でも泣いてなんかあげない。

涙は飾りじゃないからね。


私が泣くのは嬉しい時だけ。

でもあなたは私を嬉し泣きさせる事は出来なかった。

それなのにつらい時に流す涙は絶対に出さない。


「じゃあね!」

彼はずっと私の目元を見つめていた。

色々の思い出を振り返ると泣きそうになる。

でも、私は泣かなかった。


今でもときどき思う。

あの人が煙草を吸っていなかったら?

あの時泣いていたら?

もっと本音で語り合っていたら?

でも、もしもは通用しない。

これは既に終わった一つの恋のお話。


追記。

痩せるだけなら煙草が最適。

煙草は毒物で体を痛めつけているので吸えば痩せます。

口寂しくなって何か食べる様になると太るけど。


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