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玄関開けたら美少女が届いてた
窓の外に積もる雪を横目にこたつにみかん、猫までそろって完全に冬休みを謳歌している高校2年生、大崎勇真とは俺のことだ。
「…なにが謳歌だよ、暇だやることねぇ。」
彼女もいなければ友達も少ない俺が冬休みに外に出る理由もなく、家で暇を持て余す日々だ。
「あー異世界トリップで美少女と…までは望まないから面白いことないもんかなー」
今流行りの主人公設定を妄想してしまうくらいには暇なわけだが
ピンポーン___
「…居留守しよう」
異世界トリップ先の美少女なら大歓迎だが、玄関先のイケメン配達員などお呼びでないのだ。
___ピンポーン、ピンポーン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポーン
「あぁっもう!今出ますよ今!!」
ガチャ___
「あの、今日からお世話になります。宮城みゆです。」
「______へ?」
まさかの玄関先で美少女に遭遇。