ドイツ対日本
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第二撃は南から龍砲301から310の10隻と陸軍の戦車隊50両が北上した。
西からは第二龍砲艦隊の8隻の龍砲が戦闘機に守られて前線に向かっていた。
新型龍砲の初陣である。
201から208はオホーツク海より上陸し一度北上したあと東に向け移動し、途中バイカル湖にて先行していた二式大艇より補給を受け戦場に急行した。
そして時間を合わせ201部隊が西から301部隊が南から最前戦に突入していったのだ。
ドイツ軍は偵察隊からの報告を受けた。
『敵、日本軍の龍砲部隊が高速で接近中、
その数8台』
201部隊である。
『ドイツ軍発見!各個に戦闘開始。』
それぞれ散開弾(子爆弾に分裂する)を発射しながら全速でなだれ混んで行き、敵戦車隊に狙いをつけさせないよう移動しながらウインドパンツァーを目標にしていた。。
『艦長!右2時の方向にウインドパンツァーです。』
『ようし!弾種、通常弾装填。』
龍砲型どうしの始めての決戦である。
『11時の方向に三連装の新型もいるぞ!気をつけろ!』
双方、高速で撃ち始めた。
どちらも中々当たらない、回避をしながら横に周りこもうと移動する。
まるで平面上の空中戦のような有様だ。
しかし、ここで物を言ったのはやはりスピードだ。
龍砲201は敵の右に出た瞬間、船体を左に向けスライドして行く。そして砲が敵を捉えたところで主砲が火を吹いた。
どっかーん!
轟音とともにウインドパンツァーは吹っ飛んだ。
『よ〜し、次新型のほう行くぞ!』
ウインドパンツァーⅡもこちらに向かって砲撃を開始し始めた。
『向こうは三連装だから早目に射点を外せよ。』
201は横に周りこもうとスピードを上げながら焦点を合わせた。
『よし、撃て!』
見事、砲塔付け根に当たった。
ウインドパンツァーⅡは砲塔が吹き飛びその場で停止した。
その頃南からも301部隊が攻撃を開始ししていた。
敵味方入り乱れた戦いになり龍砲部隊は敵ウインドパンツァーを中心に攻撃していったのだ。
次に201はデカイ標的を見つけた。
『見つけたぞ。あれがグスタフ・ドーラⅡか、まさに化け物だな!』
グスタフは日本軍から遠ざかりながらその巨砲を打っていた。
龍砲に気づき回避行動を取ろうとスピードを上げ始めた。
『よ〜し、あのグスタフを潰す!装填出来次第撃つぞ』
201はあっという間に接近して行った。
『撃て〜!』
ど真ん中に命中である。
するとグスタフの巨弾に当たったのか大爆発をしてしまった。
大きな破片が201にも飛んで来たので慌てて回避した。
さすがにグスタフの砲弾は巨大である。
半径1kmにも破片が飛んだのだ。
ドイツ軍はかなりの劣勢である。
すでにウインドパンツァーⅠ、Ⅱ併せて40台が大破15台が戦線離脱、グスタフは1台大破、1台が早々に逃走していた。
日本軍側は戦車隊には被害が多いが龍砲は308がウインドパンツァーⅡに大破させられその他は若干の被害はあるが健在である。
龍砲隊は全弾撃ち尽くすと、あとは陸軍に任せ一時後方に撤退し補給隊と合流した。
第二艦隊の8隻も同じく補給し終わるとまた戦線に戻る予定である。