101艦上
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その訓練中の新龍砲101の艦上に裕太と光一がいた。
『光一、どや新型は?』
『どや、やないわ!なんやこれは、もう船やあらへんで〜
俺は機長になったんか?』
『笑、艦長でも機長でもええがな、この新型龍砲があればもうかなうもんはおらへんやろ。
ドイツでも新型が開発されてる見たいやけど間違い無く勝ってるはずや!』
『ああ、そやろな、おまけに俺が操艦してるんやで誰にも負けへんわ。』
『任せたで、あと正雄はどうしてる?』
『103で頑張っとるで、相変わらず人気者や。
中川艦長も喜んどったわ。
あとで顔見に行ったら喜ぶで。』
『そうか、それは良かったわ。訓練終わったあとでも行って見るわ。
それと来月なんやけどな………………
あのな。』
『なんや、いきなりしおらしくなって』
『あのな、来月なんやけど………
アカネと祝儀挙げる事になったんや!』
『やっとか!ほんま裕太はそう言う事は鈍いんだか煮え切らないんだか遅いねんな。
でも、そうか!やっと決めたんや。
アカネも喜んどるやろ。』
『お〜、それと山本長官が仲人やってくれんねん。
まぁほんとは長官から言われて決めたんやけどな………』
『やっぱそうなんや。お前は決断遅いもんな〜
どちらにしてもめでたい話しや、俺も早よ探さんと置いてけぼりやな…』
『何言うてんねん、光一はどこでもモテモテやろ、日本中で龍砲の一番艦の艦長白木中佐は知らん人おらんで。選び放題やろ。』
『それやねん、それが困っとるんや。丘におったらどこ行っても呼ばれて自由が無いんやで、プライベートなんてあらへん、女性と二人っきりなんて無いんやで、そんなんでどやって作るんや。
しばらくは海と仲ようやってるしかないな!
この龍砲で海をかっ飛んでんのが俺には合っとるかも知れん。
まぁ結婚はまだまだ先やな。』
『そうか、ほならええ人探しといたるわ。』
『頼むわ!大佐殿!』
二人が会話してるちょうどその時にドイツのウィンドパンツァーⅡとグスタフ・ドーラⅡがソビエトを襲っていたのだ。