新型龍砲登場
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そして龍砲もすべて改造され新型になっている。
改造点を見てみよう。
まず船体が細長くなっている。
長さは変わらず30mだが幅が10mになり重さも100トン以上減り380トンになったのだ。
砲門も長さは変わらないが口径は46cmから32cmと小さくなった。
これはアメリカ軍の砲門を参考にしたのだが砲弾の改良により発射速度が増したため口径が小さくても同じ射程距離に出来たためだ。
これにより搭載砲弾量も増え、連射速度も早くなり船体も小さく出来たのだ。
さらに新型龍砲の速度であるがなんと130ノット、時速にして240km以上も出せるようになっていた。
最大の特徴は後部エンジンがジェットエンジンになった事だろう。
このエンジンは日本でも開発していた研究者達を工廠チームに引き入れ、ドイツのV1のパルスジェットも参考に開発されたのだ。
当初4機のジェットエンジンを付けたところパワーがあり過ぎ、速度が出るとバランスが崩れ前につんのめる事故や前方が浮いてしまいひっくり返る事故が発生した。
その後、船体前部下面の改造と後方に1mほどの水平尾翼を付ける事によって解消され安定したのだ。
これにより水面上を前より浮上しほぼ浮いた状態で航行する事になった。
より抵抗も減り船全体の空力や重さも考えられこのスピードを出せるようになったのだ。
ただ地上ではよほど平らな所ではない限り最高速は出せないだろう。
そしてすべてが赤間裕太率いるチーム全体で開発され、既存の龍砲は改造され新造艦も新型になったのだ。