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隣の家の魔法使い  作者: 彩
5/11


「私の名前はリズと言う」


「リズ・・・さん?」


まともに目を合わせられない。


「リズでいい」


「・・・リズ?」


恐る恐る目を見つめて呼ぶと、フワリと甘い笑みがドアップで映る。


「そうだ、マリ」


気を失いそうになったが、ぐっと耐えた。

後ろでルーが面白くない、という顔をしているのが見える。


「マリはどうしてこの邸の中に入ってきたんだ?」


「黒猫を見つけて・・・」


ルーを見ると、睨まれる。


「私は何度か見かけましたよ。この小娘が人の家の裏庭にのうのうと居座っていたところを。」


私の姿は見られていたらしい。

全然気づかなかった。


「・・・ごめんなさい。人が住んでいることを知らなくて」


「人が住んでいなければ勝手に入っていいというわけじゃないぞ。まったく最近のガキは・・・」


ルーが顔をしかめて言う。どうも嫌われているようだ。


「あなたも子供じゃない」


先ほどから子供の姿で大人ぶる少年に一言言ってみた。


「はあ!?これだからただの人間はイヤだ!私が子供だと?笑わせてくれる!私の実年齢は優に百は超えているのに!」


「ルー、落ち着け。今のお前の姿はどう見たって子供だ。」


「師よ、これが落ち着いていられますか!?こんなガキ、記憶を忘れさせてほっぽり出しましょう!」


そういってルーは私を魔法使いの膝の上から降ろそうとする。


「ちょっと、やめてー!」


私が暴れると、魔法使いは私を優しく抱きすくめた。


「待て待て。これは私の呪いを解くチャンスかもしれないぞ。」


呪い!?




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