表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
隣の家の魔法使い  作者: 彩
3/11


幼さとは不思議なものだ。

私は世の中には魔法使いがいた!と簡単に信じてしまったのだ。


「すごい!!本物なの!?」

いろいろ残念遺伝子を持つ私だったが、まあまあのポジティブさと人見知りのなさはあった。そして、はしゃいでその魔法使いに纏わりついた。

すると、驚くことに黒猫が人間の子供になった。


「やめなさい。そのお方は貴様のような薄汚い小娘が触れていいお方ではございません。」

そうきっぱりと言い放った子供は私より少し年上くらいの容貌で、黒髪のボブで目の大きな可愛らしい顔立ちだった。


「えっ、えっ!?か、かわいい・・・!」

驚きながら思ったことがつい言葉に出てしまうと、その子供は大きな猫目をキッと細め、

「私は男だ、かわいいと言う言葉で表現するのはやめろ!」

ときつい口調を飛ばしてきた。

驚いて瞳が潤んでくると、魔法使いが溜め息をついて私をそばに寄せる。


「ルー、全く言葉使いが悪いな。そんな弟子を持った覚えはないぞ。」

魔法使いはその少年を軽くたしなめると、私に目線を合わせ、しゃがみこんだ。


「ここは魔法使いの住む邸。人にばれないよう、廃墟のように演出していたんだが・・・。」

魔法使いはやれやれ、と肩をすくめる。


「お嬢さん、ただで済むと思うかい?」


魔法使いは目を細め、甘い笑みで物騒なことを口にした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ