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my sense  作者: 桜井 璃衣
10/18

言葉の通じない場所 (3)

さすがに自分たちが悲鳴を上げた所為で、異性に裸をさらしたことが悪かったと思ったのか、

一人のメイドさんは、ガウンのようなものを掛けてくれた。


もう一人は、なにやらメイク落としを使ったら顔が変わったと報告しているに違いない。

先ほどから、メイク落としを指差して、興奮してクラウドたち3人に説明をしている。


駆けつけた3人はたいしたことでないらしいと分かり、唯一女性のアンジを残して、男2人は引き上げることにしたらしい。


アンジはお湯が掛からない位置にあった椅子に腰掛けてコチラを伺っている。

とにかく、このお風呂は浴場並みに広いからアンジにお湯が掛かることはなさそうだ。


お風呂から上がって、ワンピースのような物に着替えて、今度はスイートルームのような部屋に案内された。

スイートルームと違う点は仕切られること無く、ソファーセットもベットも簡単なダイニングテーブルセットも同じ部屋にあることであろう。

4人がけのテーブルに、クラウドと先ほどの浴室を見に来た男が座っていた。


男は愛想がいいらしく、梨花たちが部屋に入ってくると立ち上がって椅子をすすめてくれた。

男の名前はローレンと言うらしい。


テーブルにつくと、メイドさんが軽食のようなものを持ってきてくれて、ローレンやアンジが食べ方や、コーヒーカップの名前などいろいろ教えてくれながら食べた。

話しかけてくるのは、ローレンやアンジで、クラウドは、たまに二人の問いかけに相槌を打つだけだった。

ローレンは、クラウドよりは華奢で、身長も低そうであったが、それでも軽く180cm以上はありそうで、

金髪に青眼で、優しそうな王子風の顔立ちだ。

アンジやローレンがテーブルの上に乗っている物を次々と指差して教えてくれるから、自分のことを話せば、東京への帰り方が分かるかもしれないと思って、「東京」「日本」「Japan」等々連呼してみたけど、全く分からないようだった。


テーブルの上に教えてもらってない名前の物が一つもなくなった時、クラウドが初めて口を開いた。

梨花がクラウドたちが話す言葉が分かってないということは知ってるはずなのに、

クラウドはジェスチャーを全くしないで、梨花の目をみて何事かを話した。

梨花は全く分かってないなかったけど、それでいいらしい。


その後、アンジとローレンにも何かを話し、クラウドとローレンは部屋を出て行った。





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