共和国への入国
「これは困ったなぁ」
そんな事を呟くのは牢屋に投獄されたルーファスという男、見た目は普通だが糸目のせいで怪しまれて、今現在捕まっている。(これ以外にも謎の白い粉を持っているのも原因だがルーファスはその事は無関係だと思っている)
「マジでどうするかなぁ、荷物は全部取られてるし、頼れる人もいないし、これはマジ危ない状況だよなぁ」
そう呟いていると意外にも早く尋問官がきた。
「出なさい」
俺に話しかけてくる尋問官は牢屋の扉を開け、顎をクイッと牢屋から早く出るようにとジェスチャーしてくる。
「分かったよ、でも大丈夫なのか尋問官一人で捕まってるやつをどうこうできるのか?」
疑問を投げかけつつ牢屋から出る。そして尋問官の後をついていくのだが、その最中に尋問官から返答が返ってくる。
「ええ、大丈夫よ私が死ねって考えたら死ぬ魔術をあなたにかけているもの、それより今は自分の身の安全を考えていたら?この魔術で何人か殺してるからね私。」
こいつ衝撃的な事を普通な顔して言ってくる。ハッキリ言って悪魔かこの女、ていうかこの魔術かけられてる時点で、身の安全もなにもないだろと考えながら歩いていると、扉が一つそこにある。
「今からこの部屋であなたを尋問します。さっさと入りなさい」
扉を開けてくれる尋問官。
「ありがとう、俺の運命がここで決まるんだね、その運命を決めるあなたは俺の運命の人かな?」
軽口を叩きながら俺はその部屋に入る、そんな軽口に扉を閉める尋問官は一言。
「急にどうしたの?キモいし、本当に薬やってて頭おかしくなったの?」
罵倒をしてくるのだが、元は俺が悪いのだからその言葉を受け止める。
扉を閉められた後、部屋を見渡すとそこには、椅子と仕切りがある。多分仕切りの奥には同じように椅子がある為、尋問官は向かい側に座るのだろうと考えていると。
「早く座ったら?ていうか時間を無駄にしたくないし早く座ってちょうだい」と気づいたら尋問官は向かい側に座っている。しかもジュースを片手に持ちながら。
椅子に座ると。
「座ったから尋問始めます。まず注意事項を話しておくわよ、とは言っても一つしかないんだけどね、それは嘘をつかないこと。こちらには魔導具があるから嘘をつかれたら分かります。お互いの時間が勿体ないだけだから、嘘だけはつかないでね、それといつでも魔術で殺せるので慎重にね。」
そうして注意事項とは思えないものを聞きながら早速俺の尋問がはじまる。
「まず名前と出身国と年齢を聞かせてもらえるかしら?」と聞かれたのでとりあえず嘘を一つ、つきながら答える。
「名前はルーファス・シン、出身国は帝国、年齢は16歳だ。」と名前だけ嘘をついてみて魔導具の反応を気にしていると、
「名前だけ嘘をついている」
「名前だけ嘘のようね、本当の名前は?さっさと答えないと殺すわよ。」
俺は正直驚いた、俺のいた国、帝国の魔導具ではここまで正確に測れないからだ。
ちなみになんで知っているのかというと話すと長くなるので一言、捕まった事があるとだけ言っておこう。
「名前はルーファスだ」
今度は本当の名前を言ってみる。
そうすると魔導具は何も反応しないので、話が進まる。
「はい、名前はルーファス、出身国は帝国、年齢は16歳ね、若いじゃない?酒も飲めないお子ちゃまがなんでこの国に来ているのかしら?」
尋問官はこの国(共和国)に来た理由を聞いてくる。
「共和国に来た理由は家出だ、それと共和国では酒が20歳からだが帝国では16歳からだから一応成人しているぞ!」
お子ちゃまと言われた事に腹をたてながら答える。
その理由を聞いた尋問官は笑いを堪えながら謝ってくる。
「ごめんなさいね、でも家出なんて面白い理由ね、まあ帝国から共和国に来るぐらいだし働きに来たんでしょ?」
「よく分かったな、一人で暮らすには共和国が一番と友人に聞いたからな」
「その友人よく分かってるじゃない、まあこれ以上は理由なさそうだし次にいくわ、じゃあ本題だけどこの白い粉はなに?これさえ聞けば尋問終わり。これ以上は面倒くさいわ」
そんな言葉に俺は、尋問短いし、尋問官がそんなんで良いのかと思いつつ答える。
「白い粉、白い粉、言うけどそれは塩だ。怪しくみえるのは分かるが、ただの塩だ。」と答える。
魔導具は反応しなかった
これで尋問は終わりかと思っていると、急に尋問官は笑い出した
「そうだよね塩だよね、怪しくみえるだけで塩だよねごめんね。でも透明な袋に少量入ってるだけだから流石に疑っちゃった。」そう怪しくみえる理由は透明な袋に少量塩が入っているためである。これは2アウトではなく、3アウトな見た目をしてしまっているのである。
「そりゃあ捕まるわよ」と尋問官は呟きながら、
書類2枚を仕切りの奥に突っ込んでくる。
「はいこれ、入国手続きに必要な書類と働くまで支援受けるかの紙ね一応」
必要最低限のことだけ言い俺の方に書類を突っ込んでくる。
その一枚目の書類を見てみると書類は随分と簡単に書いてある。
―支援を受ける・支援を受けない―
としか書いてない。こんなので良いのかと思いつつ、今度は入国手続きの方を見てみる。書く量は少ないが書いてある事はちょっと重い、その内容が。
1つ 罪を犯さない事を誓う
2つ 戦争が起きた場合元いた国ではな く共和国の為に戦う事を誓う
3つ 共和国の技術を持ち帰らない事を誓う
4つ 元いた国の技術を共和国に使う事を誓う
5つ 子供が出来た場合共和国で一生暮らす事を誓う
6つ 以上の事を破らない事を誓う
書類に書いてあるのはこれだけなのだが、ちょっとだけ重いと考えながら2つの書類にサインをして尋問官の方の仕切りに紙を突っ込むと、尋問官は書類を受け取り確認する。確認し終わった後尋問官は立ち上がり、歓迎の言葉を俺に掛けてくれた。
「ようこそ共和国へ、私たちはあなたを歓迎します。」
言う事は少ないが歓迎の言葉はこれぐらいがいいのだろう。
尋問はこれで終わり、俺の容疑は晴れて共和国へ入国できると思っている俺に一言尋問官は言う。
「そういえば2枚目の書類に書いてある事破ったら死ぬ魔術が書類書いたあとに自動的にかかるからね」
お前の言葉で俺の心は今雨模様になったよ。ていうか、そんな大事な事を書類書いたあとに言うの罠だろ。
「はい悲しくなってる所悪いけど住む所の案内とかあるから、さっさと尋問室から出て共和国の門くぐっちゃおうよ」
大事な事を話してなかったこの女は気楽に話してくるから困る。お前のせいで悲しくなってんだよこっちは。
そうして俺と尋問官は尋問室から出る。
そして取られていた荷物を受け取り。共和国への入り口の門まで歩くのだが、今度は尋問官が話しかけてくる。
「ねえねえ、仕事はなにするの?共和国は楽しみ?住む所はどんな所がいい?」
とにかく聞いてくる。その質問には答えねーぞと思いながらこちらも気になる事を聞く。ていうか急に柔らかくなるやん。
「ていうか良いのかよ尋問官が俺について来て」
そう尋問官が今俺についてきているのである。
そんな質問に尋問官は。
「うん大丈夫。私は尋問官の中で立場高い方だから、それに尋問官はたくさんいるし、支援を手伝うのも尋問官の仕事の一つなんだよね」
最初の言葉は置いといて、尋問官の仕事じゃないだろと考えながら歩いていると、共和国への門までついた。
そうして共和国への門をくぐり抜ける。
門をくぐり抜けたあと急に尋問官は俺の前を歩いて俺に叫ぶ。
「改めてようこそ!共和国へ!私たちはあなたを歓迎するよー」
こうしてルーファスのドタバタな共和国生活がはじまる。
これが初めての作品なので色々おかしいと思いますが、よろしくお願いします。




