第1話 悪徳令嬢、今日も優雅に微笑む
はじめまして。この作品を読みに来てくださって
ありがとうございます。
今回は、妄想した世界を書いてみました。
名門令嬢セリーヌの、愛と策略の物語を
どうぞお楽しみください。
「おはようございます、皆さま」
朝の光が差し込む広間へ、私は一歩足を踏み出した。
背筋をすっと伸ばして。視線は真正面へ。
完璧な令嬢のふるまいは、今日も当然のように
身についている。
けれど、笑みの奥にある本性なんて
──誰も知りもしない。
「お、お姉様、おはようございます……」
小さな声で挨拶した妹のリリアは、
噛んだ瞬間に顔まで真っ赤。
可愛い。
そして……とっても、使えそうだわ。
(焦らなくていいのよ、リリア。
その失敗、役立ててあげるから)
「セリーヌ、今日も綺麗だね。」
声をかけてきたのは、私の婚約者アレク。
相変わらず女神でも見ているような顔をしてくる。
私は軽く一礼し、柔らかい声で返す。
「ありがとうございます、アレク様。
でも……どうか妹にばかり気を取られないでくださいませ?」
わざとらしくしなくていいわ。
ただ、さりげなく──釘を刺す。
案の定、アレクの視線はリリアへ移る。
心配と興味が混ざった、あの表情。
(ほんと、男って単純でわかりやすいのよね。)
私は何も知らないふりをし、笑顔を浮かべる。
「さあ、今日も一日、楽しみましょう?」
清楚な令嬢の仮面をかぶったまま。
裏でこっそり駒を動かす、
この時間がたまらなく心地いい。
──悪徳令嬢セリーヌ。
本日の策略、ただいま実行。
お読みいただきありがとうございます!
セリーヌは一見冷酷ですが、すべては愛ゆえなのです。
彼女の策がどう動き、誰が破滅するのか……
楽しみにしていただけたら幸いです。
引き続きよろしくお願いします!
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