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1話 気付いたら目の前に美少女が!?

どうも、限界社畜やってる堀部裕ほりべゆうです。28歳の誕生日を迎えた今日は最悪な日です。長年付き合った彼女に記念日の今日、振られました。理由は社畜で帰りが遅く休みも少ないことと部屋にあるライトノベルやアニメグッズが気持ち悪いとのこと…。

こっちだってやりたくて社畜やってる訳じゃないのに…。しかもオタクだっていいじゃないか!誰かに迷惑をかけてるわけでもないし!何が悪いんだよおおおおお!と心の中で泣いています。


あーあ、アニメやライトノベルみたいに異世界に転生して無双したいな…異世界に転生して、最強スキルを手に入れて無双する俺!!そして国の美少女たちにチヤホヤされて…ぐへへ…。とか妄想するのが最近の息抜きです…すごい惨めです…。


どうすれば転生出来るんだろう。定番は車に轢かれそうになった所を助けたら、それを見ててくれた神様がチートスキルをくれて、


「そなたに力をさずけよう。そして、この魔王のいる世界に平和をもたらしてくれ。どうか頼んだ。」


みたいな感じで、喋りかけて来るんだよなぁ、ウンウン。







「え??」



今声が聞こえた気がする。ままままままさかな、そんなことがある訳ないよな!!?!


「うぬ?聞こえなかったか?ならばもう一度伝えよう。そなたに力を授ける。その力を使って、この魔王が支配している世界を平和にして欲しい。」

「いやいやいやいや、あなたは誰ですか!?てかここはどこ!?」


気付けば目の前には、スタイル抜群な超絶美少女が1人。まわりは…よくわかんないな…なんだここ…


「私は神の遣いで、ここは選ばれた魂を選別する場所だ。」

「神の遣い??魂の選別??」

「世界を管理していた神グラン様の腹心の1人だ。グラン様は今長い眠りについておられてな、私が代わりをしているのだ。」

「長い眠り?」

「色々とあってなぁ…」


あ、その色々は教えて貰えないのね…てか、いきなり力をやるから平和をもたらせってなんなんだ?意味がわからん。


「あの、平和をもたらすってどういうことなんですか?魔王を倒せということでしょうか…?」

「いやいや、そこまで酷な事は言わんよ。」


あ、そうなのね。なんかホッとしたような悔しいような…


「じゃ、じゃあどういう事なんでしょうか?」

「この世界には勇者と言われる者が存在するのだ。」

「勇者ですか…」

「うぬ、その勇者であれば魔王を倒せるのだが…前回の勇者が魔王と相討ちになってしまい、勇者が受け継ぐべき装備が行方不明になってしまったのだ…」

「もしかして…」

「お?もう察したか?そうだ、その装備を探して欲しいのだ。」


いや、これはあれだな…夢ってやつだな…寝る前のことを思い出せ…


今日は確か俺の大好きな国民的RPGの発売日だったよな…明日は久しぶりの一日休みだったから、お菓子やらジュースやらを買い込んで夜更かしする気満々だったけど、家に着いた瞬間寝ちゃったんだよな。

てことは、やっぱり夢じゃねえか!まあでも、夢ならなんでもいっか。


「分かりました!俺に出来ることならなんでもやりますよ!」

「おお!心強い!で、貴様に授ける能力なんだがな」


そう言って美少女が何かを呟きながら手を振る。すると俺の目の前に数枚のカードが現れた。


「これは?」

「ふむ、ここに書いてある転生ボーナスをそなたにやろう。選ぶがいい。」


あ、この汚い何かは文字なのか。ただ、俺に馴染みの文字では無いようだ。


「あの、俺の知ってる文字ではないようなんですけど…」

「おお、すまなんだ。こちらの世界の文字で書いてしまった。お主に読める文字で出してやるのも良いが…ここはサービスで、お主が見たり、聞いたり、話したりする言葉が全てその場で適切なものに自動変換するスキルを授けよう!」


え、それってめちゃくちゃすごいスキルじゃない??日本語しか話せなくて、仕事で赤っ恥をかき続けてきた昨日までにサヨナラ出来るってことだよな!?あ、そういえば夢でした…


「そんな素晴らしい能力を授かってもいいのですか!ありがとうございます!」

「良いのだ良いのだ。こちらも大変なことを頼んでおるからの。それで、もうスキルは授けたがどうだ?読めるようになったか?」


そう言われ俺は目の前にあるカードをじっと見つめていると、なんと不思議なことでしょう。先程まで意味がわからない汚い何かに見えていたものが(今も見えてるんだが)、なんて書いてあるのかが頭の中に勝手に流れ込んでくるではありませんか。

さてさて、どんなスキルがあるのか見せて貰おうじゃないの!。



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