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緋色のサファイア第24話

今回もハルカちゃんがピンチでエキサイティングなことになります(^ཀ^)

私なら無理ですねこの人生…w

嗚呼色々なことから逃げたい…w


前回のあらすじ

通常攻撃が全く通用しない敵巨大航空機に、ハルカとエリックは無人機を使った侵入を強行する。ギリギリで侵入に成功した二人は艦内で暴れまわり、内部の敵兵を隔壁もろとも次々に吹き飛ばしていく。中を探索した二人は、不気味な肉のような塊が浸かった水槽の前にたどり着く。




 それまで暴れまわっていた二人は急に静かになり、異様な光景に息をのんだ。

「コレが秘密……?」

「チラッと言ったけど、この航空機は限定的なミュータントのチカラを持っていると思われるんだよ。その源が多分コレ……」

水槽からは太いパイプがいくつも出ており、それらはどこかへと向かっていた。

「この……水槽に浸かってる肉の塊みたいなのがもしかしてミュータント……?」

「多分……。コイツがエネルギーを供給しているのかも……。どちらにしろ、壊してサンプル回収しないとね」

「じゃ、水槽割ってみる?」

「ああ、中身を吹き飛ばさないように頼むよ」

ハルカはいつものミサイルは使わず、手から輝くナイフを展開して水槽に突き立てた。ナイフをゆっくり動かすと、硬い水層がまるでケーキのように切れ、中の液体が漏れ始めた。

「良いぞ良いぞ……」

切れ目が大きくなるにつれて液体はどんどんあふれ出し、水槽の水位が低下する。エリックは持ってきたプラスチックの容器にその液体を集めている。液体の出てくる勢いが衰え始め、ついには人が通れるほどの大穴が開いた。

「流石ハルカちゃん!丁寧な仕事もできるんだね」

「もー、吹き飛ばしてばっかじゃないってー。で、あの塊持って帰るの?」

「そう、全部は無理だから、何か所か切り取ってこのチューブに入れて持って帰ろう」

エリックはアルミシートに包まれた小さなナイフを取り出すと、小さく塊を切り取り、次々に水槽の中の液体を入れたチューブに入れていった。

「よし、これ以上は持てないし……。ハルカちゃんお待ちかねの花火タイムー!」

「ん、やっちゃって良いの?」

「吹き飛ばしちゃおう!そしたらすぐに脱出して、味方戦闘機が攻撃する手はずだ」

「じゃ、時限爆弾にするね!」

ハルカがいつものミサイルを展開して肉の塊に投げつけた。ミサイルは火を噴くことなく肉の塊にぶつかった。

「威力マシマシにしたよ!エリック逃げよう!」

「ちょっと、やりすぎないd」

二人が部屋から急いで出た瞬間、大きな音とともに行き場を失った爆風が部屋から噴き出す。あたりには壁の破片だけでなく液体やら謎の肉片やらも飛び散り、退避した二人にも降りかかった。

「うわぁ……ばっちぃ……」

「はるかちゃんそういうの気にするんだ……。これでシールドは無くなったかな?」

エリックが司令部へ無線を入れる。金属に覆われた巨大航空機内部からは電波が通じにくいが、雑音に混ざって司令部の声が聞こえてくる。

「よし、試しに外部から攻撃するみたいだ。ちょっと待っていよう」

「わ、私たちまだいるのに攻撃するの?!」

「ちょっとレーザーで攻撃して塗装が剥げるか見るだけみたいだよ。その間にちょっと休憩しよう」

特に変わったこともなく数分間が経過した。エンジン音やら機械の音やらが響く船内では外で何が起こっているのか分からず、薄暗く、埃が舞う寂しい空間の中でハルカは少し心細くなっていた。エリックは疲れたのか、敵地だというのにうとうとしていた。二人を現実に引き戻すかのように、無線から砂嵐のような音が聞こえた。

「こちら指令、攻撃が通るようになった!二人は速やかに退避し、脱出次第報告せよ」

「オッケー!うまくいったね!さあトンズラしよう」

「ねぇ、時限爆弾何個か設置しながら脱出しても良い?」

「ナイスアイディア!でも色々心配だからやめておこう!」

二人は爆破した水槽と飛び散った何かを尻目に、息を切らしながら曲がりくねった狭い通路を引き返していった。


「ね、なんだか帰りは簡単だね」

巨大な航空機内の小さな通路を走っていると、妙に艦内は静かになっていた。

「攻撃が通るようになっちゃったし、もう乗員は脱出しちゃったのかな?あの厄介な防御システムが無ければ大きな的だもんね」

侵入したときに殴り飛ばした敵士官の姿はなく、既に誰もいないようであった。しかしどこに逃げ出したのだろうか。政府の勢力下で脱出しても、捕虜になるだけであろうことは明らかだった。

「よし、そろそろ最初の入り口が近い。ジェットパックを回収してさっさと逃げ出そう」

「はぁー、やっとだ……。早く帰ってお菓子食べよう」

二人が久々の安心感に包まれようとしているとき、轟音と共に足元が揺さぶられた。

「わわっ、何?!」

「ハルカちゃんコッソリ爆弾設置したんじゃないよね?!ってことは味方からの攻撃……?」

「そんな勝手な事しないよ!私たちいるのに攻撃するの?!」

次々と爆発音が艦内を駆け回り、立っていられないほどの衝撃が足元を揺さぶった。これまで通ってきた通路でも爆発が起こり、壁だったところからは空色が差し込む。

「指令!なんで攻撃させるんだ!まだ僕らがいるのに!」

「こちら指令、攻撃命令は出していないんだが……。もしかして味方戦闘機が攻撃しているのか?」

「中からは分からないけど多分そう!早くやめさせろ!」

爆発音はもはや数えられないほどに重なり合っていた。次第に床が傾き始め、目指す出入り口は坂の上にあった。

「ハルカちゃん急いで!走って!」

「わわっ、エリック待って!」

徐々に急になる坂を、外の光からあと数十メートルのところまで二人は駆け上がった。微かな安堵が訪れた瞬間、二人の間で爆発が起こり、爆風をもろに受けたハルカが壁に叩きつけられる。

「うわぁぁ!エリックー!」

「ハルカちゃん!クソッ!」

エリックの元にも爆風が届き、ハルカとは反対方向に吹き飛ばされてしまった。エリックはあっという間に入口へと吹き飛ばされたが、宙を舞っているジェットパックを運よく掴んだ。大空に包まれたエリックとは裏腹に、ハルカは暗闇のさらに奥へと落ちて行ってしまった。

挿絵(By みてみん)

今回もハルカちゃんは大変な目に……w

だがそれがイイ!


更新遅いのはポケモン発売されたからなので仕方ないんですよw

ええ、私のせいじゃないんです!

次回は……来月更新!(たぶん無理)


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