プロローグ
ッ…何処だここ…イッテェ肋辺りからの激痛に俺は苦悶の表情を浮かべ今いる場所の確認をする。
ひんやりとしたなとも言えないカビ臭い匂いに包まれた空間…
牢屋?
待て待て待て、焦るな俺!
俺は確か…王都からかなり外れにある、都市に居たはずだ…なんでこんな所に…
すると闇の中に一筋の光が差し込む
そして…
複数の鎧を纏った男達が何やら喋りながら入ってきた。
そして
俺はその男達は無抵抗な俺をサンドバックの如く甚振った後、俺の両脇を抱えて何処かへ連れ出した辺りから記憶がない
目が醒めると…
趣味の悪い部屋に担がれていた。
目覚めた俺は視界に入る、甲冑の男達の背後から華奢だが凛とした風格のある女が紅色の髪を払い俺の前に進み出て腰に手を当て何か喚いた。
いや、俺が単純に聞き入れられない言葉だったんだろう
抗おうにも、装備もなければ両手両足猿轡まで丁寧に装着されていたからだ。
そして事は起こった。
女の鶴の一声で鎧を纏った男達は一斉に抜刀し俺を斬り殺した…抜けがあった甚振りながら斬り殺し最後は剣を俺の身体に突き立て立ち去ろうとしていた。
俺は、アイツらに怒っていた。尋常じゃない程、そして、俺が何をしたんだと自分にもキレていた。
この世界に来て3日とちょっと、俺は神や偶像なんて信じてなかったが、気の迷いか、気づいたら祈っていた。
もう思考するのもしんどい俺は生を手放そうとした時…
そこから俺の記憶はない…だが俺は、あの殺された時のが夢みたいに寝起きが良かった。
起きた時ふと周りを見渡したここは…
ふと俺が考えてると
その思考を上から上塗りさが如く1人の好青年なんというか金髪のイケメンがイケメンスマイルで俺を見ながらリンゴっぽい果実の皮を剥いていた。