VS魔王軍
今回は戦闘描写を細かく書いたら長くなってしまいました!
自分としてはあまり、長くなくて読みやすいような小説を書きたいのですが。
俺はハレス村の吹雪を止めたなら、人が凍り付いたあの光景は今は無いと思い、様子を見に行くことにした。
俺達にはまだわからない疑問が山ほどある。
天空竜、天地竜、三竜神、魔王の存在、勢馬の正体、そして何より疑問なのが俺の記憶。
とにかく今はオーブを8つ集めることが先決だ!
吹雪が止むとハレス村の人々は元に戻っていた。
「オーブについて知っていることはないか?」
「わからないがそれらしき宝玉ならある!それがこれだ!」
かみすけは手の平に蒼く輝く宝玉を乗せた。
聖蒼のオーブを手に入れた。
「これからどうする?」
「お困りなら光の神殿へと行ってみては?必ずや神はそなたらを導いてくれるだろう!」
「どこにあるのですか?」
「ここから西へと行ってラルス海峡を渡った先に天に昇る光を探すのだ!」
「フォアール村だ!そこで船乗りを探そう!」
かみすけ達は西へと向かう。
針葉樹林を抜け、小高い丘を登って西の方角を見たとき小さく建物や船が見えた。
しかし、その上に黒い鳥のようなものが大量に見えた!
「急ごう!」
かみすけ達は走り出した。
「何か後ろから来てない?」
「え!?」
かみすけが後ろを向くとそこには巨大なトンボが8匹群れをなしている!
「魔王の手先か!こんな時に。」
2匹のトンボが火を吐いてきた!
「分散させる気だな!ハアアアアアアアァァァァ!」
アストラルは上から下には光の剣を大きる振り下ろした!
一匹、また一匹と次々に斬りつける!
後ろから一匹のトンボが爪の立てて近づいてくる。
「危ない!ライトソードビット!」
白い剣がトンボに刺さる!
「みんな!ここは俺に任せろ!速くフォアール村に向かってくれ!」
「アストラル、お前を信じるぜ!」
カリム、アスカ、カルアは村に向かって走る。
村に着いたとたん、トンボが人にのしかかって火を吐こうとしているのが目に入った!
カリムは矢を放ち、トンボに命中する!
「ありがとうございます。」
「まだだ、すぐ安全な場所に行け!」
「次はお前だ!」
空中のトンボ矢を放つ!
「ギャアアアアァァッァァ!」
「あと6匹以上だ!アストラルに負けないぜ!」
弓を外し、剣に持ち替える。
アスカを目掛けて火を空中から放つトンボ!
カルアはそれに気づいて槍を回した!
火が風にあおられ、トンボに燃え移る!
カリムはトンボが吐いてきた火をかわし、トンボに斬りかかる!
「カリム!調子乗りすぎ!」
「倒してんだからいいだろ!って囲まれてる!」
トンボはカリムを殴り倒し、のどに爪を近づける!
そのとき、カリムは脳裏に魔法の詠唱が過った。
「光を食らいし暗黒の闇よ、地獄より黒き雷となりて光を蝕め!暗黒魔法ヴェルドーラ」
魔法がトンボの口の中に入り、体内から起きた爆発に周りのトンボが巻き込まれる!
「カリム、いつの間にあんな魔法を!私が会ったときは頼りなかったのに」
「あいつら子供をさらってやがる、許さん!」
カルアはトンボに向かって槍を投げた!
一匹目のトンボを貫通しもう一匹のトンボも倒す。
「捕まえた!安全な所に逃げろ!」
教会へと逃げる子供に前からコウモリが近づいてくる!
「そうはさせない!光魔導破!」
コウモリは地面に落下する。
子供達はなんとか逃げ切れたようだ。
「さすがは光の剣、切れ味が違う!」
アストラルは4匹のすばやい攻撃に翻弄される。
前のトンボが爪を立て、ひっかこうとする!
アストラルは重心を下げ、手をかわし、トンボの腹を貫く!
後ろのトンボが火を吐いた!
宙返りで後ろにつき、剣を振るう!
左からアゴで捕まえようとするトンボから離れ、右のトンボの腕を斬る!
横の大振りで2匹同時に切り裂く!
「やった!村へ急ぐぞ!」
アストラルはフォアール村へ走り出した!
「キリがない!」
「敵が増えてる!」
「行け!ドラゴンフライ!バットゴイル!」
「あのトンボそんな名前だったのか!ドラゴンのわりに弱いんだな」
「うるさい!貴様から殺してやる!」
バットゴイルが剣を構えた!
ドラゴンフライの火の息に合わせ、カリムの方へ向かってくる!
前方のバットゴイルを斬り、次の攻撃に備える!
3匹のドラゴンフライが空から突っ込んできた!
「闇十字鳳凰斬!」
ドラゴンフライは倒れたが、バットゴイルが後ろから剣を振りかぶる!
「隙あり!タアアアアァァァァ!」
剣をバットゴイルの腹に刺す!
「あのままじゃいずれやられるぞ!」
「まったく世話がかかるんだから!光魔連導破!」
魔法に当たり、バタバタと敵が落ちてくる!
「まだ上には敵が残っている。」
空にいる敵に矢を放つ!
するとそのとたん、3方向からバットゴイルが走って来た!
カリムは前方に走り、バットゴイルとすれ違った!
「ガアアアアァァァァ!」
「思いあがるな小僧!」
バットゴイルに取り囲まれた!
「クッ!どうすれば!」
そのとき、声が聞こえてきた!
「待たせたな!カリム!」
一筋の光が見えたあと、閃光があらゆる方向に走る!
「その光の剣スゲーな!」
「お前にも負けない強さだ!一気に叩き込もう!インフェルノドラゴンスラッシュ!」
炎が竜の形となって魔物達を巻き込んで一掃する!
「なんてやつだ!この数の魔物を全て倒すとは!許せん!」
「どうした!来るか!」
4人一斉に武器を構えた!
「うっ!お、おお、おぼぼ覚えてろーーーー。」
「見たかあいつの顔真っ青だったぜ!」
フォアール村の人達が一斉に教会から出てきた。
「ありがとうございます。何かお礼でも。」
「だったら、光の神殿へ行きたいのですが。」
「お主、あの海を見てください!あの霧では行けません。」
そこには海の上に黒く不気味な霧が立ち込めていた。
「海を渡るならブロークリスタルをあの灯台にはめ、光を出さない限り無理です!」
「どこにあるのですか?」
「ここから少し南へ行くと山が見えてくる。そこのどこかに洞窟があるはずです!」
「なら今すぐに行きます!」
「待ってください!あそこには魔王の手下もいるはずです!今日はゆっくり休んで明日行った方がいいでしょう!」
そしてかみすけ達はフォアール村の宿に泊まった。
夜、海の波の音を聞き、静かに自分の使命を果たさなければならないと感じていた。
第1編で10話で終わりとか思っていたら全然そんなことなかったです。
この辺はストーリーがシンプルなので表現も比較的簡単です。