dark shadow 最終話 滅びゆく闇
勇者の塔、それは勇者と天空竜をつなぐ場所。
そして俺は今、そこにいる魔王に挑もうとしている。
一日でも早く世界を救うんだ!
そう胸に決意を決め、今勇者の塔へと向かっている。
かみすけは宝玉を見つめた。
「アストラル、俺はおまえに勇気というものを教わった。何が起きても逃げず、裏切らない強い心。だから俺はこの世界を助けるんだ!」
かみすけは一瞬宝玉が光った気がした。
そして船は勇者の塔へとたどり着いた。
かみすけは螺旋階段を登っていく。
そして、塔の頂上に着いた。
「アストラル、貴様のおかげであらゆる計画が無と化した。そのおかえし、今してやろう!」
「アストラルではない!かみすけだ!」
「まさかもう一人の人格か?なんだよ、肩慣らしにもならねー。」
レギオンは笑っていた。
かみすけはレギオンを斬りつける!
その瞬間、レギオンの体が消えた!
「勇者の代わりはそれ以下なのも当然か、フハハハハハ!」
かみすけは剣の先から雷を放つ。
レギオンに直撃!
しかし、傷一つない!
「ならこれだ!いけ!ドラゴンフライ!」
ドラゴンフライがレギオンの腕に噛み付いた!
レギオンはドラゴンフライを握りつぶしてしまった!
「ドラゴンフライ、すまない。」
かみすけの目には怒りに燃えていた。
「どうした?」
「・・・許せない、レギオン!貴様!」
「ドラゴンフライ、しかもたった一匹で?」
「命をそんな風に思ってるのかよ!」
「当たり前だ。一匹くらいいなくなっても戦況など変わりはしない。そして人間など邪魔者でしかない。邪魔者はすぐに消さないとな。」
かみすけの体が輝きだした。
白く、眩い光を発し、体の外側からオーラが出て、周りに閃光が走った!
「なんだこれは!?」
「閃光雷鳴十連斬!」
かみすけは縦、横、斜め、そして十字に剣を振る!
青白い弧の刃がレギオンめがけて飛ぶ!
「そんな・・・勇者の代わりごときに・・敗れたというのか!」
レギオンは倒れた。
「やった、アストラル!やったよ。君が言う勇気が世界を救ったんだ!」
「邪王魔眼獄滅破!」
かみすけは何が起きたか分からなかった。
分からないまま握っていた剣を地に落とした。
「この砂時計のお陰で時が戻った。さあ、始めようか。世界の滅亡を。出でよ!ドラゴロイド!」
量産型起動兵器竜ドラゴロイドが3体姿を現した!
かみすけはその状況を目にし、涙を流した。
「涙?もしかして怖いのか?そうだよな!ドラゴロイドが3体だからな!」
違うんだ。この涙は怖いからじゃない。
かみすけは拳を握り締めた。
悔しいんだ!何もできないのが!
かみすけはそう思った。
涙が宝玉に垂れた。
そのとき!紅い光が辺りを包んだ!
目の色が変わった。
そして、その青年は白く輝く宝石を掲げた!
宝石の光は一筋に上昇し、空をも貫いた!
光が作りだした渦に青年は吸い込まれていく!
渦の爆発と共に巨大なドラゴンが姿を現した。
大いなる翼を広げ、体は光輝き、眼は透き通るほどに清らかだった。
そして、そのドラゴンは羽ばたく度に風を斬り、閃光の刃を放つ!
衝撃波によけきれず、ドラゴロイドは粉々に粉砕された!
そして、ドラゴンの口からは光が放たれた!
レギオンは光の力でその身を消滅させた。
そして、青年は降り立った。
そのとき、日が地平線から顔を出した。
勇者の塔の頂上には二人の青年が立っていた。
「アストラル!」
かみすけは青年を抱きしめた。
「かみすけ、ありがとな。」
「アストラル、君はお俺に教えてくれたんだ。勇気という、強い心を。」
「かみすけ、俺もおまえから教わった。」
「何を?」
「それは、人からはあまり気づかれることはない、優しさという強さだ!おまえはこの世界を救うために、その身を投げ出してでも果敢に魔王に挑んだじゃないか。それは、やさしい心があってこそできることなんじゃないか?」
「アストラル・・・ありがとう。俺を、ここまで導いてくれて。」
そして、二人はヘルティア王国へと行った。
そして、宴が開かれた。
王国の民は騒いだ。
「アストラル、実は・・・」
「どうしたんだ?」
かみすけは少しの間黙り込んだ。
「なんだよ、おまえらしくないぞ!勇気を持ってなんか言ってみろよ。」
かみすけは泣いた、そしてひざまずいた。
アストラルはかみすけの腕を肩に組ませた。
「かみすけ、勝者はひざまずいちゃいけないんだぜ。」
「分かってる・・・でも、お別れなんてしたくない!」
「かみすけ、そんなこと思ってたのか、俺達はたとえ違う世界にいても心の中にいるだろ?」
「アストラル!何しんみりしちゃってるの?」
声をかけたのはアスカ、カリム、カルアだった。
「無事だったのか。」
カリムは驚いた表情でこう言った。
「あれ?アストラル二人に増えちゃった?」
「やめなさい!」
アスカが止めに入る。
かみすけは笑った。
「皆、ありがとう、かみすけに笑顔が戻った。」
そしてかみすけは全てを打ち明けた。
そして夜が明けた。
バドルフの船に乗り、この世界に最初に来た祠を目指した。
「こんな所があるなんて、知らなかったな。」
「結局この神弓サジタリウス・・・使わなかったね(笑)」
「なんだと?この俺が苦労して手に入れたのに・・・。」
バドルフは咳をしてごまかした。
そして、階段を降りていった。
「ここに宝玉をはめたんだったね。」
「おお!これは次元を渡ることができる扉じゃないか。海賊の間で噂になってるところだ。」
「皆、ありがとう。」
現世への扉は開かれた。
「結局アストラルの記憶を解き明かすことはできなかったよ。ごめんね。」
「いいんだ、人には帰るべき場所がある。」
「私は天空に。」
「僕はリーザ村に。」
「俺はヘルティア王国に。皆が待っている。」
「俺は現世か。」
かみすけは一歩進んだ。
そのとき、カリムが首を突っ込んできた。
「俺帰るところどこ?」
「リーザ村に来る?いいとこだよ。」
「いいえ、天空の神殿で監視しておきます。」
「ええ!?」
かみすけは最後に笑って扉をくぐっていった。
「離れても、ずっと仲間だよ!皆!」
今まで読んでくれて本当にありがとうございました。
とある場所でシェアさせていただいておりますが本物の作家の方がコメントしていただいてます。
dark shadow全26話です。最初に第一編とか長いとか言っていましたがそんなことはなかったですね。
書き始めた理由は友達に世界観がすごいと言われ、これは書き残すしかないと思い、書きました。
最初は文章があまり上手ではありませんでした。
書くと成長しますね。
言葉を覚えればいいという問題ではない所が面白かったです。
いや、終わりたくないなぁ(笑)
書いてて楽しかった!
次回作どうしよ・・・
というわけで今までdark shadowを読んでいただき、本当にありがとうございました。




