dark shadow 21話 失われた歴史
いよいよ本格的にストーリーは動きだす!
水平線のかなた明るい光が差した。
白鳥は群れのなして羽ばたいている。
塔は近づいてくる。
「皆起きろ、もうそろそろ島に着くぞ!」
そうして、時間は過ぎていき、島に着いた。
「この塔登るの?なんで?」
アストラルは破片になった漆黒のオーブを取り出した。
「時を戻す泉がこの塔の頂上にあるんだ。」
そして、皆は塔の中へ入っていった。
しかし、塔の中はこれといったしかけはなく、すぐに頂上に着いてしまった。
「階段をただ登っただけだったな、それはそれで疲れたけど。」
しかし、重要なことを見落としていた。
それは泉など存在しなかったということ!
「泉がないぞ?これはどうしてだ?」
アストラルは前に出て、宝玉を取り出した。
「そうか、ここは勇者しか出現させられないようにしているのか!」
すると、そこに柱状の水が現れた!
「え?どうなってんだよこれ。」
アストラルは水に飛び込んだ。
「おい、何やってんだよ、お前赤ん坊になるぞ!」
「違う!オーブの台座出現させようとしてるんだ!」
てっぺんに宝玉をはめた。
すると、8つの台座が現れた!
アストラルはすんなりと水から出ることが出来た。
すると、漆黒のオーブは元の丸い形に戻った!
そして、8つの台座にオーブをはめこもうとした時、急にアストラルは苦しみだした!
「アストラル?どうしたの?」
「分から・・・ない。」
「もしやあの水に入ったからか?」
「なんだって?危険じゃないか。」
船長達は一目散に逃げだした。
「ちょっと!」
やがてアストラルは気を失ったように静かになった。
「そんな、ここまでいくつもの命の危機を乗り越えたじゃないか。それがこんなことで。」
アストラルは夢を見ていた。
それは、邪悪な存在と戦う夢だ。
アストラルは前に立ち、7人の神官はアストラルに力を分け与えているように見えた。
そして、その8人は何かを呼び出していた。
そのとき、現れたのはとてつもなく巨大な竜。
その見た目は漆黒の鎧殻を纏い、おぞましかった。
そして、敵の方も漆黒の身にひび割れた隙間から溶岩が浮き出ているような見た目をしていた。
アストラルはその竜の頭のすぐ後ろに乗った。
よく見ると、敵の竜にも肩に人が乗っている。
その人はカルアによく似ている人物だった。
神官の中にもカリムとアスカによく似た人物がいるのが分かった。
そして、アストラルは目を覚ました。
「アストラル、良かった無事だ。」
カルアが敵?いや、そんなわけない。
今まで共に旅をした仲間じゃないか。
もし敵ならば吹雪の中で俺達を助けはしない。
なぜだ?
「アストラル、この台座にオーブを。」
「そうだった。」
8つの台座にオーブをはめ込んだ!
すると、魔法陣が出現し、みるみる上昇していく。
すぐに、城が見えてきた。
「すごい、あれ何でできてるんだろう?」
「帰って来たんだね、天空へ。」
「アスカ?何言ってんだ?」
「そういえばお前と会ったのって天空だったよな。」
「そゆこと。」
天空城に4人は脚を踏み入れた。
玉座の間にはだれも座っていなかった。
「あそこに立てば分かります。」
4人は玉座の間の奥にあるバルコニーへと歩いていった。
すると、突然竜が現れた!
「あなたが天空竜?」
「そうです、私は天空竜レギムレン。しかし、長話はできません、時間が限られています。魔王軍は各地で占領を始めようと企てています。私の背に乗ってください。すぐに世界樹に向かいます。」
4人は天空竜の背に乗った。
猛スピードで雲を裂いて飛んで行く。
「見えてきました。あれが世界樹です。」
「あれが、世界樹?」
「世界樹には二つの武器が封印されています。一つは伝説の賢者が世界樹を素材に作った世界樹の杖、もう一つは勇者のみ扱うことが出来る勇者の剣です。それがあれば魔王にも勝てるでしょう。しかし、魔王もこちらへ向かっています。」
「なんだって!?」
「安心してください。場所はどちらも簡単に見つかるでしょう。」
4人は世界樹の根の部分に降り立った。
そして、慌てて3人は上へと登っていった。
アスカは途中で光の力に気が付いた。
そこに手をかざすと、扉が開き、杖が立てかけられていた。
「あった!世界樹の杖。」
そのとき、上から物音が聞こえてきた。
アスカは急いで登った。
「レギオン!お前がなぜここに?」
「勇者の剣を忘れてたよ。貴様に取られないようにしなければな。」
「それは勇者しか取ることはできないぜ!」
レギオンはいとも簡単に封印を解き、勇者の剣を取った。
「なぜおまえがとれる?」
「俺は勇者だからさ。」
アストラルはやはりそうだったのかと思った。
「だが今は勇者ではない!魔王だ!」
レギオンは世界樹の力を吸収しだした!
「何が起きたの?」
アスカは走って来た。
「あいつが勇者の剣を!」
「そんな!それじゃああいつを倒せなくなったってこと?」
アストラルはアスカが持っていた杖を見た。
「アスカ、ナイスだ!」
「早く背に乗ってください!」
「ああ、いくぞ皆!」
世界樹は力を失い、落ちていった。
「勇者の剣がなくなったってことは魔王を倒せなくなったってことだよな!」
「いや、そんな訳ないだろ?」
カリムは言った。
「勇者の剣が無かったら、俺達の手で作ればいいだろ!」
完結まであと4話




