dark shadow 0話 全ての始まり
これがdark shadowの全ての始まりだった。
この世界、それはもちろん平和だ。
2019年、俺は高校1年生だったある日、俺は図書館でファンタジー小説を読んでいた。
内容ははるか50000年前の失われた歴史について記されていた。
しかし、この本からは不思議な力を感じた。
しかもこの小説はノンフィクションなのになぜこんなにファンタジーなのか。
内容は王と7人の神官のこととその国と同盟を組んでいた天空都市。
そしてそれと敵対する大国での熾烈な争いを描いていた。
かみすけはいったい誰が書いたのだろうと気がかりで仕方がなかった。
作者名が書いていないのである!
王の名はハッキリとは記されていない。
だが代わりの名をアストラルと書かれている。
アストラルは王と同時に勇者でもある。
そして7人の神官の名はラミアス、セバス、ガイア、スフィーダ、オルガ、カリム、アスカの7人。
そして、その時代、人とドラゴンは共存し、互いに助け合っていた。
もちろん2019年現在そんなことを言うのは中二病しかいない、そう思っていた。
だが、その後世界の歯車は狂いだした!
とある夜、俺は友人と帰っていた時である。
夕方、突如空は暗くなり、ただの夜にはない暗さだった。
俺は走って家に帰った。
そして床についた。
そこで夢に見たもの、それはアストラルから「宝玉をお前に授ける」と言われ、自分は引き受けた。
しかし、それが事の元凶だった。
そして、アストラルは空間に吸い込まれでもするかのように苦しんでいた。
そして、宝玉は空から輝いて落ちて来た。
その暁。
宝玉を持ち、学校へと行った。
おかしい、街が暗い!
人はひどく誰かに憎しみを抱いたように。
そして、犯罪が目の前で何度も起きた!
俺は怖かった。
道を走った。
永遠と続くこの道を走った。
そして、学校に着いた。
そのとたん、先生は怒った!
「なぜ10分前に来ている?30分前集合があたりまえだろ!」
ひどく叱られた。
怒鳴られた。
生徒からは金を盗られ、暴行をくわえられた。
「なんで?なんで皆して俺のことを?」
「やめなさい!」
突如現れた救いの手。
「おい、こいつを助けて何になる?」
俺はそいつのおかげで立ち上がったその瞬間!
俺はそいつに蹴り飛ばされた。
「フフフフフフ、実に愉快だ!助けると思わせ、信用させた瞬間にこれだ!」
かみすけは怒りに燃えた!
「許さない、許さんぞ貴様等!」
俺はそのとき、とてつもない闇を放った!
それがいけなかった。
その闇は人の憎しみを吸収し、闇を増幅させた。
そのとたん、周りは暗くなった。
そこには何もない、虚無の空間。
そこに一人の人が立っていて、こう言った。
「礼を言う、そなたの強き邪念により、我が身は神をも超越し、全ての世界の支配者になれる!」
その者は漆黒の皮膚、深紅の眼、銀色に輝き殺気立つ牙と爪、とにかくおぞましい容姿だった。
かみすけはハッ!とした。
「アストラルと戦いし伝説の破壊竜降臨せし時、世界は終焉を迎えるだろう」
あの小説が鍵を握っているのか。
かみすけは授業に集中できなかった。
こんなことする意味がない。
もうすぐ世界は滅びるんだ!
もちろん先生に怒られた。
鞭で何度も叩かれた。
かみすけはそのたび、思った。
「この世界から脱出したい!」と。
死ぬしかない!俺はもう死のう!
運命は決まっていたんだ。
俺は授業中にも関わらず、廊下に出て走った。
階段を上り、4階の部屋の窓を開けた。
空は奇麗に感じた。
勉強ばかりで嫌な日々を過ごしていたんじゃなかったんだ。
今俺はそう思いだした!
友人は、いや人類は突然豹変し、互いを憎しみ合う世界では生きたくなかったんだ。
そうして俺は両手を広げ、後ろに倒れるようにして、落ちていった。
これを書いたのは20話を投稿した後です。