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noblesse;oblige 世界観設定資料集  作者: 夏桜羅(原案・設定協力)、雪羅(原作・執筆担当)
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MC関連設定

・MC (Machinery Chevalier)

 日本語表記は、機動装甲騎士。作中では基本的にMCと記述される。

 元は貴族の遊戯のために作られた兵器であり、これを用いた戦争遊戯が執り行われていた。主に、見栄えを重視しているために、人型という兵器としての蓋然性が低い形をとっており、騎士同士の戦いでは、銃火器を用いるのはご法度とされる。

 その後、複数の楽園(エデン)でこの兵器が使われるようになってからは、楽園(エデン)同士の領地の奪い合いのために行われる試合などで、用いられるようのなり、兵器としての地位を得た。

 機械仕掛けの騎士の名の通り、騎士の形状を持つ、人型機動兵器。全高5〜6m程度で、比較的小型。

 機体には、基礎となるフレーム及び伝達系の上に、炭素繊維を利用した電磁伸縮式の炭素繊維帯を利用しており、これによって、完全電気駆動と滑らかな動きを実現している。

 最外面には装甲が存在するが、形状に対する過剰なこだわりと、人型であるために装甲圧自体は薄い。しかし、軽量かつ高密度な複合装甲を使用することである程度の防御力を実現している。とはいえ、装甲防御力が高くないのは事実である。

 MCにおいて最も特徴的と言えるのは、機体各所に存在するブースターおよびスラスターであり、出力上の問題から飛行するほどの能力はないが、跳躍距離の延長、跳躍中の機動制御、移動力の強化、戦闘機動の高速化などに重大な役割を果たしている。

 上記の理由から、最初期はブースト機動は重要視されない傾向にあったが、戦線に投入されて以後は再評価され、現在では標準装備となっている。

 このブースターとスラスターには、空気を吸引、電離させ、ローレンツ力で噴射することで推進力を得るプラズマジェットを用いており、完全電気駆動と合わせて、全体重量を抑えることに繋がっている。

 これを駆る者を騎士と呼び、騎士を志すものは、専用の養成施設で訓練を積むのが一般的。

 多くの場合、固定装備は持たず、騎士剣(ナイツソード)騎士盾(ナイツガード)と呼ばれる兵装を装備する。先述した通り、これは技術的な問題ではなく、見栄えを重視したためである。

 部隊編成は、2機編成の分隊、2個分隊4機編成の小隊、3個小隊12機編成の中隊、3個中隊36機編成の大隊、3個大隊108機編成の連隊、300機以上で編成される師団に分けられる。


・ケルビムアーク

 MCの動力源。エネルギープラント『ケルビム』に用いられているのと同様の技術で、多量のエネルギーを保持できるが、これ自体にエネルギーの生産能力はなく、蓄えられたエネルギーを付属のジェネレータで調整して、適宜MCの駆動電力として用いている。

 当然、『エデンの林檎』と呼ばれる秘匿技術が多数使われているため、複製や修理は困難である。このため、革命団(ネフ・ヴィジオン)は、戦闘の中で奪取したものをそのまま使用している。

 なお、アークとは、聖櫃を意味し、熾天使ケルビムの聖櫃の意を与えられている。

 作中では単にバッテリー、もしくはジェネレータと呼ばれることが多い。

 作中での発言にある、「バッテリー残量安全域」とは、このケルビムアークに十分な電力残量があることを示している。なお、安全域とは、出力通常モードで16時間、出力戦闘モードで8時間稼動な場合を示す。


円卓の騎士(ナイツ・オブ・ラウンズ)

 MCの中でも、優れた技量を持つ騎士が搭乗することを前提に開発された高性能ワンオフ機。かつての円卓の騎士の名を機体名とする。

 搭乗する騎士は『円卓の騎士』と呼ばれ、それぞれが高貴な血筋と一般的な騎士を寄せ付けない高い技量を持つ。

 言わば、貴族騎士の権威の象徴とも言うべき機体であり、通常の装甲の上に、装飾装甲と呼ばれる絢爛な装甲を、別途に施されている。

 もちろん、本来の性能の妨げになるものではあるが、それを含めてなお、圧倒的な性能を誇る。

 機体の本体の性能の底上げもさることながら、何より特筆すべきは、それぞれに与えられた専用装備であり、『エデンの林檎』の秘匿技術や、新開発の技術を用いた、強力な兵装を持つ。また、これは試作兵装としての役割を持ち、ダウングレードした上で、通常のMC用の装備として量産される場合もある。


・エデンの林檎

 禁断の果実とも呼ばれる、楽園(エデン)内で貴族院と元老院によって秘匿されている技術、知識のこと。

 円卓の騎士(ナイツ・オブ・ラウンズ)機の専用装備はこの技術を用いて開発されている他、エネルギープラントであるケルビムもこの技術を用いている。

 長らく秘匿されてきた技術であるため、情報しか残っておらず、失われたものも多い。このため、ロストテクノロジーの再現という面もある。

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