楽園関連設定
・楽園(Eden)
帝を中心に、貴族が集ってできた統治体制、または、それによって成立している国家のこと。
かつての帝が唱えた、貴族による領地の分割統治、議会による統合統治、帝と元老による全国統治の三段階の統治機構を作り、互いが連携し、互いの暴走を抑えることで、国家統治を磐石なものにする、楽園思想によって作られた体制だが、現状では腐敗が進行していると言わざるを得ない。
公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、士爵の順に爵位が与えられており、男爵以上の爵位持ちには領地が与えられる。
統治は、三公を中心にした元老院とその下部組織であり、一年に二度、三ヶ月間に渡って、三公を除く全貴族がローテーションで参加する貴族院によって行われているが、各領地の自治権は強い。
・帝
かつて、楽園思想に則って、貴族達をまとめ上げ、今ある楽園を作った統治者と、その血を継ぐ者が世襲制で担当している楽園の最高権力者。
・三公
セレーネ、アマリリス、エスメラルドの三公爵家の総称。
それぞれが初代帝の血筋を継ぐ名家であり、莫大な領地と強力な騎士団、専属の円卓の騎士などを持ち、常に権力争いの中心にある貴族家である。帝と共に楽園を立ち上げ、その血族の血を取り込んだ公爵家は始め、八家あったが、現在では、三家まで減少している。
・元老院
公爵家と帝によって構成されていた貴族院の上部組織にして、全国統治の要たる機関。
現在では、公爵家の減少に伴い、侯爵から男爵までの各爵位から三家ずつ、三公を含め、15の貴族家によって構成されている。
・貴族院
男爵以上の爵位を持つすべての貴族が交代制で参加し、3ヶ月間、一年に2度開かれる貴族議会。
地方統治の権限が強いため、貴族間の関係性の構築や、他国との外交についてが議題に上ることが多い。
現在は、腐敗が進行しており、貴族間の腹の探り合いの場と化している。
・天聖教会
楽園における宗教的最大勢力。天聖教と呼ばれる教えを重んずる宗教的組織。
始祖ケルビムと呼ばれる、純白の天子が神より教えを授かった、とされており、その神話の数々は、かつての楽園成立期の戦いの記録に似通っていると言われる。
「あまねく魂に安寧のあらんことを」、という理念を掲げており、その教えのためならば、救いと称した戦闘行動すら厭わず、MCを戦力として多数保持する。
所属騎士は聖堂騎士と呼ばれ、中でも強力な騎士は『十戒騎士』に任じられる。十戒騎士の戦闘能力は円卓の騎士と同等であるとも。
・東方 (Orient)
楽園の中心部から見て、東の海の向こうにある国家の総称。
皇と呼ばれる王家のようなものが国を支配し、幾つかある宮家による皇の座を争う権力闘争が絶えない。
権威ある宮家同士の内戦がそこかしこで起きており、国家の政情は非常に不安定。
楽園のMCを輸入し、解析した独自規格のMCを開発している。
楽園内にも、多数の東方出身者がおり、黒い髪と黒い瞳、黄色っぽい肌が特徴で、閉鎖的な楽園内では差別の対象になりがちである。
とはいえ、流入が進んだ現在では、一部地域を除いて、酷く差別を受けることは少ない。
・西方山脈
楽園の中心部から見て西にある、標高数1000メートルの山脈のこと。
向こう側にも人が住んでいることは判明しているが、それ以上のことは分かっておらず、また山脈までもの間も、未開拓の森林で覆われているために、開発は進んでいない。
・南方
楽園の中心部からみて、南方にある国家の総称。砂漠で挟まれており、国交はない。
豊富な鉱産資源、地下資源を背景に強大な国家を築いているとされるが、楽園に入ってくる情報は少なく、詳細は不明。
楽園内にも、数は少ないが移住者がおり、赤みがかった髪と浅黒い肌が特徴。
こちらも、差別の対象になりがちである。
・北方
エデンの中心部から見て、北側にある国家の総称。高山を間に挟んではいるものの、国交はあるとされる。
一年中、雪が降り続く極寒の国々であること、楽園と直接接している国は、王制であることなどは伝わっているが、南方と同じく、詳細は不明。
楽園内にも、少数の移住者がおり、真っ白な肌色と純白に近い髪が特徴。
こちらも差別の対象になりがちであるが、その一方で、天聖教の始祖、ケルビムはその色彩を持っていたとされることから、一部では崇められている。