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第14話

{ケン様進化なさったんですね!}


{ああ忍犬になったよ}


{忍犬ですか?聞いた事ありませんね?}


{そうなのか?}


{はい}


俺は忍犬に進化したが、マリアの話だと聞いた事が無いらしい。ヘルプを見ないで進化させたからな……珍しいのか?て事で、ヘルプさん宜しく!


【忍犬】


忍犬とは犬の忍者である。パワー、スピード、器用値それぞれが、上がってる(*この進化先は神様の趣味である。ケン以外は進化出来ない)


俺はヘルプを見て愕然とした。能力上昇は素直に嬉しい。だがな進化先が爺さんの趣味だと?



俺は進化の事を、マリアに話すと「まぁそうなんですか!それは素晴らしいですね」と目を輝かせていた。確かにマリアは爺さんの信者だから、俺が爺さんの所為で特別な進化をしたとなれば。そう言われるよな……



{オイ!爺さん!これはどういう事だ!}


{なんじゃ?せっかく寝ておったのにうるさいのぅ?}


{なんじゃ、じゃない!これをみろ!}


{ん?おお!オークジェネラルを倒したのか!凄いのぅ!}


{そこじゃねぇ!この進化だ!}


{ん?あ!……お主……選んだのか!やはり儂の目に狂いは無かったのじゃ!お主ならば選ぶと思っておったんじゃ!}


{爺さんの趣味で進化先を作るんじゃねぇよ!確かに選んだ俺も俺だけどな……だが趣味ってなんだよ!}


{いやぁ~儂な、お主の世界の忍者が好きでな!それに出てくる犬もな。乱◯郎に出てくるヘム◯ムとか、特にナ◯トが好きなんじゃ!それらに出てくる犬を思い出して、せっかくだから進化先に忍犬にしたんじゃ!儂すごいじゃろ?}


あほか!そりゃあ漫画やアニメだ!……なるほどなだからか。俺の使うスキルが覚えられるのは、爺さんと思考が似ていたのが原因か。


{まぁそのお陰でオークジェネラルに勝てたから、助かったよありがとうな}


{ほほぉお主が礼を言うとはな……はっはっは!そうじゃもう一つ教えよう!それはなお主がテイムした。者達も変わった進化をする事が出来るからな!と、言うよりもうしておるな!}


爺さんの言葉で、直ぐルティを捜すとまたデジャビュウ?を見ることになった。だが前回と少し?違い肉を貪ってる後ろ姿が大きく、毛の色もミルク色に近かったのが、真っ白になっていた。


『ルティ?……』


『ん?ケンお兄ちゃん?』


ルティは振り返り立ち上がると、ミドルベアの時より身長が伸び2m程になり、体の骨格は丸々としていたが、ボディービルダーに毛が生えた感じになっていた。まるで熊人族みたいだ。顔も毛で被われているけど、美人に見える。


『ケンお兄ちゃん大きくなったんだね!それに綺麗な毛だね』


『そうか?てそれよりルティこそ凄い変わりようだな?』


俺はルティにそう言いながら、自分の姿を確認してみた。すると俺の体は中型犬だったのが大型犬になり。筋肉もそれなりに付いていた。毛の色は黒から赤茶色?になった。俺が自分の姿を確認していると、マリアが気を利かせてアイテムバックから手鏡を取り出して俺に向けてくれた。


{マリアありがとう}


{いいえ、どうぞご覧ください}


鏡を覗くと、そこにはアイリッシュ・ウルフバウンドに似た犬がいた。


なるほどなこうなったのか。


{マリアお姉ちゃん何それ?}


ルティはマリアの持つ鏡に興味をもち、近づいて来て鏡を覗き込んだ。


{うわっ!何か居る!……}


{くすっ……大丈夫ですよ。それはルティ様のお姿ですから}


{これが私?へ~そうなんだ!}


マリアは満面な笑顔でルティに説明をし、ルティがこれまた楽しそうに、鏡に写る自分をみていた。


{ルティ!それでその姿は進化したのか?}


{うん!そうみたい!しゅーてえんぐべあ?になったよ?}


しゅーてえんぐべあ?…………シューティングベア!これが爺さんの言っていたやつだな……案の定マリアに確認してみると、そんな進化は無いらしい。


【シューティングベア】


弓、投擲、射撃、の武器を自在に操る事が出来る。その命中率は200m以内なら100パーセントで当てることが出来る。


おいおい!ルティが凄い事になったぞ……これ間違い無く俺より強いな……




俺達はルティと俺の進化を確かめると、オークとオークジェネラルの肉と、オークジェネラルの使っていたバトルアックスと鎧を回収して、オークジェネラルが最後に言った言葉を思い出し、話しあっていた。



{オークジェネラルの言ったことは、本当の事だと俺は思う}


{ええ私もそう思います。あの状態で嘘をつくはずありません}


俺とマリアが真剣に話して居ると、ルティには難し過ぎて俺の横で丸くなって眠ってしまった。それからマリアと話し合い、とりあえずマリアの住んでいる町に、報告に行くことになった。


{じゃあ行こうか!急いだ方がいいな!}


俺達は町に向かって森を駆けていた。最初はマリアも走っていたが。マリアと俺とルティの速さが違うので、今はルティの背中にマリアが跨がっている。


{ルティ様申し訳ありません!}


{平気だよ!マリア軽いし}


{マリアあとどのくらいだ?}


{そうですね……この速さならあとしばらくすれば、着きますね。


マリアの言う通り、それから直ぐに町の外壁部分が見えてきた。そこは森の中で土壁に囲まれた町であった。


{見えました!あれが私が住む森の民が住む町。ネイトです!}



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