Ready…
俺の名前は山出谷 学。
とある中学校の一年生で科学部に所属している。
今日は三年生の卒業式。
今までの生活に想いを馳せる日に、最悪なやつが来やがった。
「帰ってきたか、学」
グラウンドに戻ってきた俺に声をかけてきたのは岳信。
岳信は俺の手持ちに何もないのを見て、目を丸くした。
「理科室の先生の机の上に色々と置いてある。お前のワープで、隙をみて取り出してくれ」
「わかった」
そして俺たちは目の前に注目する。
そこには植田と互角に戦う日本刀を持った夢呂日がいた。
もうなんなんだよこいつ。
いつもの夢呂日はどこかへ行ってしまったのだろうか。
「そろそろきついはずだから頼むわ、学」
そう言って陰影は影に沈んで行った。
お前は何もしないのか。
まぁいい。
自然と今までの理科室での日常が頭に思い浮かんだ。
色々ひどい目にもあったけど、とても楽しかった。
そしてあの先生の顔が見えてくる。
「…さて、岳信。今から科学の猛攻撃としようぜ!」
「了解だー!」
いよいよ最後の戦いが始まる。
例え相手がどんなに強くてクソみたいなチートボスであっても俺たちは負ける気がしない。
長い準備はもう終わりだ。
「さて、反撃しようか!」




