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科学部の大魔法使いⅠ-強い絆でー  作者: ゴマ団子/Masari
第2章 短足おデブのガンナー
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第五話 透けて見える

んふふ、あの子の体ほんまエ○いわー。

どうも、今日も一日女子に飢えてる科学部員の谷川 夢呂日だよ。今回は僕の話だよろしくね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


今朝、目を覚ますと遅刻しかけていなかった。大抵ならいつも七時半とかに目が覚めるのだが。今日は七時に起きたのだった。部屋で着替え、リビングへ行ったら弟がいた。


「よう、にいちゃん」


弟の名前は悠星(ゆうせい)今年で小学三年生。俺にも負けない立派なオタクだ。(自分で言うのもなんだが)


「そうそうにいちゃん。父ちゃんが言ってたんだけど、『戦う神様ぜうす』しっかり録画してるって言ってたぜ」


そして俺は我を忘れ、30分間アニメを見ていた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


まずいことになった。しんどい。アニメを見ていたらいつの間にか45分になっていて俺は慌てて家を出た。俺が走っていると前に眼鏡をかけた小さな俺たちの学校の女子の制服を着ている女子を通り越した。


朝礼は八時30分。夢呂日がついたのは28分だった。


「危なかった」


俺は呼吸を整え、靴を履き替え、教室へ向かった。


「なんや、生きとったんか夢呂日」


「それはさすがにひどいぞ陰影」


俺と同じクラブで同じクラスの陰影だ。ちなみに岳信と学が一組で俺たち2人はニ組だ。それにしても、今日もエ○い‼︎俺のこの二組にはひときわ胸の大きい女子がいるのだ。それを俺はある意味神から授かったと言ってもいい透視能力でじっくり舐め回すように見つめる。


「がっ!」


「そんなことやってんじゃねえよクソ野郎」


陰影に影で攻撃された。痛い痛い。


「はーい席ついて〜」


俺の担任だ。俺の担任の先生は女性で若い。と言うわけで、いつも俺の妄想の餌食になっているわけだ。


「今日は一時間目漢字のテストあるみたいやん?頑張ってね」


やばい。なんの勉強もしてねぇ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


朝礼が終わって俺は必死に漢字の勉強を始めた。するとまた、陰影が来た。


「おまえのやることはやがってんやぞ絶対にその能力使ってカンニングすんなよ」


ギク。


「そんなことするわけないだろ〜ははは(棒読み)」


「一応俺の影でおまえ見張っとくからな」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その後、漢字のテストで死んで、残りの授業をクリアしていった。そして、お弁当を食べ終わった後廊下をふらふら歩いていると向こうから岳信が来た。


「おい夢呂日、安田先生からの伝言やなんか悪いもんが俺らに近づいてるから気をつけろってな」


なんや悪いもんて。まぁ深入りしない方が良さそうだ。


「そうか了解した」


「「じゃ」」


そして俺はその場を後にし廊下を歩きまくった。ただ無駄に歩いているわけではない。すれ違っている女子全員をいやらしい目で見ているのだ。そして3往復したぐらいの時、


「ねぇちょっと、」


女子滅多に声をかけられることのない俺が声をかけられた。


「あんたさっきからその見方キモいぞ、死ね」


と、恐らくこの学年で一番体重が大きい女子に声をかけられボコボコにされた。その後。


「おーい、大丈夫か?」


学だ。


「なんとかな」


「ったく、だからその能力使うなっていってあげてるのに」


おっとっと、それは俺にとっちゃあ無理な話だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「で、作戦の準備の方はどうだ(こころ)


黒いローブをまとった凄まじいオーラを放つ男は聞いた。


「ええ、順調です。後3日ほどで完了するかと」


「そうか。お互いの計画まで後少しだ」


闇の大魔法使い植田が笑う。


「頼んだぞ。吉川(よしかわ) (こころ)


「はい。植田様」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


夢呂日は見てはいけないものを透けて見えてしまったように感じた。



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