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科学部の大魔法使いⅠ-強い絆でー  作者: ゴマ団子/Masari
第5章 いろんなとこ大冒険
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第四十五話 歴史編

目が覚めた。

そこは綺麗な教会だった。

南極から脱出できたのだろうか。


「おお!死んでしまうとは何事だ!」


隣で夢呂日がテンション高めに言ってきた。


「まだ死んでねえよ!」


律儀に突っ込む俺。

隣では岳信が寝ていた。

ベッドから身を起こす。


「今、どうなってるんだ?」


夢呂日に尋ねた。

確か南極で、社会の教科書を開いて…。


「ここはオーストラリアの教会だ。今、ここの人に安田先生が助けてくれたお礼をしている」


南極の次はオーストラリアか。

あのままだったら死ねた…いや、死んでたな。


「とりあえず、みんな無事なのか?」


「・・・」


「おい」


「えっ、あ、ああ。俺もさっき目が覚めたばかりだ。意識があるのは俺と先生だけだ。みんな命に別状はない。お前が社会の教科書を動かしてくれたんだろ?お前のおかげだ」


そうか、よかった。

そうしているうちに岳信が目を覚ました。


「知らない天井だ」


「「そのネタはやめろ!」」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


陰影や先輩が次々と目を覚まし、俺たちは先生のところへ行った。


「Hello,◯△◇…」


うん。

何言ってるか分からん。


「彼はメンデルさん。ここはオーストラリアの教会です」


へぇー。

安田先生は英語もわかるのか。


「翻訳魔法というのを実行してみました。しかし、やはり思いつきの魔法は疲れますね。もう、魔法が使えそうにありません」


結局、魔法なのか。

それに結構疲れるもんなのか。

メンデルさんか…。


「○△◇+%☆…」


うん。

何言ってるか分からん。


「先輩達、何言ってるかわかります?」


すると、岡本先輩が言った。


「ああ、ゆっくりしていけとを話している」


「え!先輩分かるんですか⁈」


「ふっふっふ、俺の将来の夢は女子校の英語教師だからな…」


マジか。

将来、岡本先輩の顔がニュースに出てくるかもしれないな。

岡本先輩が前に出る。


「Thank you for ナンタラカンタラ…」


うわっ、どんだけ女子校の先生になる為に勉強してるんすか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


その後、メンデルさんにエンドウをご馳走になった。

なんか色々言っていたが、やっぱら分からん。

岡本先輩にも流石に限界があるらしい。

そして、長居しても仕方ないし、帰ることになった。


「「「「グッバーイ‼︎」」」」


これぐらいは言える。

手を振ってメンデルさんが見えなくなると、社会の教科書を使って、俺達は帰った。

後で、三年の先輩に聞いたところによると。

メンデルさんは昔の人。

つまり俺達は社会の教科書の歴史を使ったのだろう。

彼のくれたエンドウは実験に使われたものらしい。

遺伝のナンタラと言っていたが、さっぱりわからない。

まぁ、その内習うだろう。

こうして、俺達の大冒険(?)は幕を下ろした。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


おまけ。


「そういや、公民はどうするんですか?」


理科室についた時、みんなに聞いた。


『現在の世界の政治関係の情報収集と、憲法や法律の改変が可能になる。 』


「戦いのある日本にする事ができるのか…」


と、岳信。


「俺が…日本を統治できるかも…」


と、陰影。


「これで、俺もハーレムに…!」


と、夢呂日。

・・・。

結果、社会の教科書の公民の能力は使う事が禁止にされた。

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