第四十二話 夢呂日の一日
朝七時に目を覚ました俺は朝飯を食って着替えて家を出る。
特に朝は何かすることもないしな。
八時に俺の家の近くの交差点に陰影と集合。
俺たちは二人で学校へと向かう。
タイミングが悪い日だと、吉川と会うことがあり、ボコボコにされる。
一応、相手の行動パターンは読めるのだが、アイツの高速移動のせいで回避できない。
終わると、陰影が『吉川ナイス』と、心に現れていた。
「おい、感心してんじゃねえぞ」
すると。陰影は嫌そうな顔をした。
心読めるって良いか悪いかわからないな。
学校に着くと、一人の宇宙人がいる。
その名もスーパー眉毛星人。
目の上に生えた凄まじい眉毛で世界も滅ぼすのだ。
嘘だが。
しかし、陰影も同じような事を考えていた。
「本人に言うなよ?」
と、半笑いで言った。
授業中は何をしているかは伏せておく。
休み時間は大体、クラスのオタ友である前回戦った、時雨などと話していたりする。
「てめぇ、水色ちゃんに近づくな‼︎」
すると、横から一応元彼女である吉川に高速キックをくらわされた。
なるほど、これが嫉妬ってやつ…か…?
あれ?
アイツから嫉妬の心が皆無だ。
・・・。
ふっ。
女の心ってすぐ変わるものなんだな。
そして昼。
昼食は陰影と二人で教室で、お弁当を食べる。
陰影が自分でお弁当を作っているらしいが中身を見ると、将来は弁当屋でも営めばいいのではないのかと思った。
食べ終えると、陰影と図書室へ向かう。
俺は大体ラノベを読んでいる。
図書室で騒いでいる岳信達は本当になってないな。
午後の授業授業を終えると部活だ。
普通、部活は女子と合同で楽しい思い出を作る場所なはずなのに、俺の所属する科学部には一人もいない。
でも、滅多に無いような体験させてもらっているからいいか。
陰影と一緒に行こうとすると、廊下に出ていく陰影が見えた。
早々と支度を済ませ、陰影を追いかける。
「待てやー!」
すると、陰影は嫌そうな顔をして、こちらを振り向いた。
なんでそんな嫌そうな顔すんの?
そして、学と岳信を迎えにいく。
そして四人で理科室へと向かう。
「皆さん、こんにちは」
顧問の安田先生に挨拶して、岡本先輩と今期アニメの話をしたりする。
そんなこんなしているうちに部活は終わってしまう。
まぁ、別にいいけど。
そして、科学部員一年の四人で帰宅する。
いつも陰影が俺の家に来て、漫画やラノベを借りにくる。
これでアイツもオタクにしてやるぜ…。
家ではゲームしたり、漫画読んだりして、ゆっくりと過ごす。
晩飯を食べて、風呂に入ったら、深夜アニメをリアルタイムで見て、俺は寝るのだ。




