第四十話 岳信の一日
朝、俺は7時50分に目を覚ます。
かなり遅いが俺の魔法によりそれが短縮できるのだ。
ありがてぇ…。
リビングへ行き、朝飯を食う。
そして歯を磨いて、制服に着替える。
「行ってきまーす」
8時20分ぐらいになると、俺は家を出てを階段を使って一階に降りる。
エレベーターを使うのはあまり好かない。
体がなまってしまうような気がするからだ。
すると、向こう側から眠そうな顔をした学がやってきた。
「おはよっ!」
学の目を覚ます為に大きな声で挨拶する。
挨拶、生きていく中で結構重要だぞ。
「おはよ。朝から元気だな」
なんだそのやる気のなさは。
とりあえず、朝から一仕事。
俺はワープホールを作り、学校の近くの人目のつかない場所に作る。
そこを学と二人で通って、学校に登校する。
陰影と夢呂日はそのまま学校に行った方が近いので送らない。
学を迎えに行ってもいいのだが、そうすると駄目な人間になりそうなので途中まで歩かせるという俺の少なからずの気遣いだ。
俺と学のクラスメイトにはキャラの濃い奴が沢山いる。
肌が黒すぎる奴や、男なのにロン毛、つまみがいのあるお腹を持った鶏のつくねみたいな奴もいる。
そして午前の授業。
授業中は真面目に受けたり、学達と絵しりとりなどをしたりしている。
そうそう、最近のマイブームは休み時間に時々出会う前川賢治を振り回すことだ。
「あー、腹減った!」
そして昼食。
いつも学と食べるのは決定済み。
どこで食べるかは学は俺に任せてくる。
俺はまぁ、いつも気分で選んでるかな。
食べ終えると図書室に行く。
陰影や夢呂日や他のモブどももおり、そこにある本で大体遊ぶ。
写真の載った本があれば、それの顔マネをしたりする。
それで大体ゲラゲラ笑うのが俺たちだ。
午後の授業を済ませて掃除をする。
それが終わると、待ちに待った部活だ。
「行こうぜ!」
隣の席にいる学を誘う。
学が準備を終えると教室を出る。
廊下で陰影と夢呂日が待っていて、四人で理科室へ向かう。
「皆さん、こんにちは」
いつものように安田先生がいる。
くそ先輩の三人とも挨拶し、ダラダラと過ごした。
はっきり言って暇だからな。
もっと楽しくなればいいのに。
5時になって科学部の活動は終わる。
帰りは四人で帰る。
さっさと帰りたいが、流石に二人に悪いので帰りは歩くという学との沈黙の了解だ。
帰ってとりあえず晩飯。
その後は風呂だ。
「ふぅー、生き返るわー」
風呂から上がった後は、学校の課題とかを素早くこなす。
少し遊んだら、俺はすぐに寝る。
もっと楽しくならないのかと考えながら俺は眠りについた。




