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科学部の大魔法使いⅠ-強い絆でー  作者: ゴマ団子/Masari
第1章 異世界の大魔法使い
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第四話 カルメ焼き作りと初めての魔法

翌日、俺は学校へ登校していた。


「なんか、かっこいいビームを使えるようになったはいいけど、使い道がないんだなー。こんなん、植田と戦う時ぐらいしか使わないだろ」


「おーい、学‼︎」


「おっ、岳信!おはよ〜」


「おはよ〜。じゃ、行こか」


俺たちは小学校の頃から毎日一緒に学校に行っている。学校の行き道に岳信と話すのは俺にとって、安らかなひと時である。しかし、今日の岳信は違った。


「ん、お前何してんの?」


すると岳信がこの前手に入れたらしき能力を使って、真っ黒な穴を作った。


「昨日な、ショピングモールで矢田部長に会ったんだよ。そしたらさ、こんな事言ってくれたんだ『例え、一つの魔法でも工夫をすればたくさんの事に使える』ってね」


「ふーん」


いい人だ。


「それでお前何するんだ?」


「だから考えたんだよ、何に使えるんだろ〜って、空間と空間を縮めた空間を作ってそこを通ったら、いわゆるワープができるんじゃないかって」


すげえ。そんな事にまで使えるのか。


「で、実際使ってみたんだ。一回試しにしてみたら、自分の部屋から国会議事堂に入れた」


「すげえじゃん!これでお前好きなとこに好きなだけ行けるじゃん」


「だからこのワープ使って学校行こうぜ。この使い方にはもう慣れたから、すぐいけるぜ」


あーあ、これで行き道に話すという日課が無くなってしまった。でもこの長い学校への道を歩いて行く必要が無いのは嬉しい事だ。


「じゃ、行こうぜ‼︎」


「おう!」


そして、俺たちは1秒で学校に登校した。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


放課後、俺たちはクラブの活動の為、理科室へ行った。


「では、今日の活動を始めましょう。矢田さんお願いします」


「これから科学部の活動を礼」


1、2、3


「先生今日は何するんですか?」


張先輩が聞いた。


「今日は新入生を祝って、カルメ焼きを作ろうと思います」


岡本先輩がガッツポーズを取っている。食べる事だからだろうか。


カルメ焼き。それは砂糖、水、ベーキングパウダーを使ったいたってシンプルなお菓子である。なぜ科学部で使われるのかというと、ベーキングパウダーの中に含まれている炭酸水素ナトリウムが加熱される事によって二酸化炭素になら中がたくさん穴が空いているのが特徴だ。俺たちはそれらを混ぜ、ガスバーナーで加熱しようとした時、


「ちょっとルールをつけましょう」


先生が急に言った。


「今から作るカルメ焼きをガスバーナーを使わずに作って下さい。誰の魔法を使ってもいいですよ」


そんな、この科学部員に火を出したりする能力を持つ人はいないはずだ。どうすればいいんだ。


「なんだ、そんなことか楽勝、楽勝」


岡本先輩が笑顔でそんなことを言っている。否、岡本先輩だけで無い先輩全員が余裕そうである。


「おい、山出谷〜俺らの出番やな」


俺の出番?そんなのがあるのか?


「今からお前にはそのビーム使ってもらうで。お前のビームに熱があるって意識するんや。俺は今からお前のビームでは壊れへんお玉を俺の物質創造の能力で作る。ビームやから、でかい奴がええな。すいません沙羅先輩。巨大化してお玉持ってくれませんか?」


「おう、いいぞ」


そんなことを思いついたのか。


「ええか、この言葉は絶対に忘れるな。

工夫さえすれば必ず何かを成し遂げられる」


この先輩かっこいいと思った。そしていつかこんな先輩になろうと思った。


「お玉ちょっとデカすぎるか?まぁええわ。全ての砂糖水ここに入れろ!」


大きなお玉に砂糖水は入れられ学校の裏のちょっとした広いところに行き、沙羅先輩は巨大化した。


「「「「デカイ」」」」


そして準備は終わった。


「よっしゃ、山出谷いったれ!」


「はい‼︎」


意識を集中させる。俺はみんなのカルメ焼きの未来を預かった。ここで失敗するわけにはいかない。


「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」


俺は自分の魔法を初めて見た。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「アホかおまえは‼︎」


結果、俺のビームで加熱していったところあまりにも加熱するのが早すぎて焦がしてしまったのだ。そして、叩かれた。


「ああ、せっかく大きなカルメ焼きを大きな一口いけると思ったのに」


この先輩はそんなことまで考えていたのか。さっき言っていたこと取り消そうかな。


「まあまあ、代わりはまだ作れます」


安田先生が言った。


「新しいのを早く作って下さい、山出谷さん」


まだまだ続きそうだ。



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